リセッションの可能性がますます高くなった米国

 守りを固めることが2022年のモットーだ。経済が下向きになった状況での金利引き上げは巻き添え被害を起こす。次に崩れるのは住宅とクレジット市場だろう。-- マニシ・カブラ(ソシエテ・ジェネラル)

住宅建築関連銘柄に投資をしている、SPDR S&P Homebuilders  (XHB)というETFがあります。トール・ブラザーズ(TOL)のような住宅建築業者だけでなく、ロウズ(LOW)のような大手ホームセンターチェーン企業にも投資をしています。下が、このETFの週足チャートです。


赤い線は200週移動平均線、そして青い線はコロナ前の高値を示します。見てのとおり、ETF価格は200週移動平均線を既に割っていますが、今のところ、コロナ前の高値がサポートになっています。

ソシエテ・ジェネラルのカブラ氏が言うように、経済の下向きが見え始めている状況で金利の引き上げを行うことは巻き添え被害を起こします。現に、上院銀行委員会の公聴会で、パウエルFRB議長はこんなことを証言しました。



さらに議長は、下のヘッドラインで分かるように、リセッションの可能性もあるという見方を表明しています。



このような状況で連銀は金利引き上げを積極的に行っているのですから、住宅建築関連銘柄のETFがここで下げ止まり、強いアップトレンドに直ぐ戻ることはほぼ不可能でしょう。

金利の連続引き上げで、当然の結果として住宅ローン金利も上昇しています。



今年1月6日、3.22%だった30年住宅ローンの平均金利は大きく上昇し、今日5.78%に達しています。こんなニュースが出ています。



JPモルガン・チェースは、住宅市場の下降、冷え込みは避けられないと見ています。 もちろん、住宅市場の冷え込みは巻き添え被害を起こすことになりますから経済の減速が加速します。昨日のブログにも記したことですが、失業率上昇、倒産ニュースが本格的に出て来るのはこれからです。

*下記も参照ください。

マーケットのトレンドと騰落株線

トレードの前に真っ先に見るものは何ですか?:続編

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