最悪、最長のベアマーケット!?

 1週間前のインタビューで、著名投資家ジム・ロジャーズ氏は、現在の株式市場についてこう語りました。

これは、私が経験したベアマーケットの中で最悪なものとなるだろう。極めて大きな下げ、期間も長期化する。

下は、1950年以来、米国株式市場が経験したベアマーケットです。



赤い四角で囲いましたが、最も長かったベアマーケットは929日、そして最も大きな下げは56.8%です(青い四角)。ロジャーズ氏の言葉を単純に解釈すると、現在進行している下げ相場は56.8%を超える下げとなり、期間は929日以上となる可能性があります。

連休明け火曜の米国株式市場は3指数揃って強い展開となりました。


今日の強いマーケットを見て、投資家たちはこんな質問をしている。「これは単なる一時的な反発だろうか、それとも底打ちだろうか?」私は単なる一時的な反発だと思う。マーケットには、投資家の降参を示すパニック売りはまだ起きていない。-- サム・ストーバル(CFRAリサーチ)

下は、S&P500のETF(SPY)の週足チャートです。


二本の矢印で示しましたが、コロナ(2020年3月)のときの出来高と、現在の出来高を比べてください。コロナのときの出来高は膨大であり、投資家たちは完全な狼狽売りです。最近も一部大きな出来高はありますが、コロナのときとは比べ物になりません。

1月に高値を記録して以来、マーケットは21%の下げですが、投資家たちにはあまり慌てた様子はありません。なぜでしょうか?


上のチャートで分かるように、コロナのときは、たったの4週間で34%の急激な下げとなりました。しかし今回の場合は、下降するチャネルが形成され規則正しい下げ方をしています。こんな下げ方ですから、投資家たちは、コロナのときのように強い恐怖を感じることができません。

ストーバル氏が指摘しているように、今日の強いマーケットを見ただけで、株は底を打ったと判断するのは早すぎます。下のチャートを見てください。


上半分はS&P500のETF、下半分は輸送株のETFです(週足)。S&P500のETFは200週移動平均線より上にありますが、輸送株のETFは、200週移動平均線を既に割っています。輸送株は先行指標として知られているだけに、S&P500のETFが、この移動平均線を割るのは時間の問題と思われます。さらに、低迷する輸送株は米国経済リセッション入りが近いことを示唆しているわけですから、失業率上昇、倒産などのニュースが出てくるのはこれからです。

これも参照ください。


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