自分のトレード・プロセスに従ったトレードをするのが重要?!
トレーダー・コーチとして有名なブレット・スティンバーガー氏が、こんなことを日曜のブログで指摘しています。
トレーダーたちは、自分のトレード・プロセスを作り上げ、それに忠実に従ってトレードをすることが大切だと言う。たしかに、それはとても重要なことのように聞こえるが、場合によっては良くない結果を生むことになる。
もちろん、トレード・プロセスを作り上げるのは悪いことではなく、それに従ってトレードすることも悪いことではありません。しかし、これも頭に入れておかなければいけません。
あるトレード方法が永久にうまく行くことはない。店の経営を例にすれば、客の嗜好が変わったことに気が付かず、いつまでも同じ物を売り続けていたら店の経営は悪くなってしまう。
ご存知のように、米国株式市場はアップトレンドが終わり、現在のマーケットは下げ基調です。スティンバーガー氏の言葉を借りると、今日のマーケットでは、ブルマーケットでのやり方は上手く行きません。マーケットの動きに合わせたトレードをするためには、マーケットのステージ分析をする必要があります。下は、スタン・ウエンスタイン氏が著書の中で語っている4つのステージです。
・ステージ1:底の形成
・ステージ2:アップトレンド
・ステージ3:天井
・ステージ4:ダウントレンド
入っている移動平均線は「30週移動平均線」です。実際に、S&P500指数の週足チャートを見てみましょう。
黒い線がS&P500指数、赤い線が30週移動平均線です。S&P500指数の現在の位置は移動平均線の下(1)、そして移動平均線は下降が始まっています(2)。アップトレンドは終わり、トレンド方向が下げに転じたことが明確に示されています。
さらに注目したいことは、移動平均線の下降は、まだ始まったばかりだということです。2020年のコロナのときは、マーケットは急ピッチに回復しましたが、今回のベアマーケットでは急速に回復しそうな気配は見られません。
ベアマーケットにおける基本的な姿勢は現金ポジション、または空売りです。もし買いをするのであれば、今日もアップトレンドが続いているものに限られます。下は一例、農業ETFの週足チャートです。
ブログの最後に、スティンバーガー氏はこう記しています。
良いトレーダーにはエッジがある。偉大なトレーダーは、どんな環境でも新しいエッジを見つける。
下記も参照ください:
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