地味な指標MACDが今日もトレーダーに使われている理由

 

4月のマーケットが終わりました。見ての通り、ネットフリックスの株価は半減という極めて厳しい結果となりました。

こんなツイートも出ています。


2020年3月というのはコロナで付けた安値です。下がS&P500指数の週足チャートです。 


2020年2月の高値から2020年3月の安値までの下げ幅は35%という大きなものでしたが、見ての通り、その後の回復は目覚ましいスピードです。

最近の様子を見てみると、S&P500指数は2022年1月が高値となり、昨日の終値で計算すると下げは約14%です。2020年と比べれば最近の下げは大したものではないですが、問題は、ネットフリックスのような暴落株が少なくないことです。

S&P500指数が高値となった2022年1月の高値から見てみると、145のS&P500銘柄が20%を超える下げとなっています。言い換えると、約30%のS&P500銘柄が20%を超える大幅下落となっています。下は、最も下げている10銘柄です(数字は%)。


最悪なのはネットフリックス(-68.40%)、10番目に入っているのは、フェイスブックで知られるメタ・プラットフォームズです(-40.40%)。半導体のAMDも40.57%と大きく下げています。言うまでもなく、2020年の時のような急ピッチな回復を期待していた人たちにとって、今回の下げは既に耐え難いものになっています。

下げから身を守るのに役立つのはMACDです。あまりにも一般的な指標なので面白みが欠けるかもしれませんが、私個人的には好きな指標のひとつです。

下はS&P500指数のETF(SPY)の週足チャートです。


赤い線はMACDライン、青がシグナルラインです。先ず注目することは、MACDとシグナルラインの方向です。上昇しているでしょうか、下降しているでしょうか?次に注目するのは、どちらが上でしょうか?MACDラインは、シグナルラインの上にあるでしょうか、それとも下でしょうか?最近の様子を見ると分かりますが、MACDラインはシグナルラインの下であり、両方が下降しています。このような状態では買いは考えず、次の買いチャンスを待つことになります。

もっと長期的に見てみましょう。


S&P500のETFの月足チャートです。先ず最近の動き、Aを見てください。MACDラインがシグナルラインを下抜けデッドクロスが3月に起きています。ご存知のように、デッドクロスは売りシグナルですから、現在のマーケットは積極的に買える良い環境ではありません。

ついでに2008年の金融危機(B、リーマンショック)を見てください。デッドクロスが起きたのは2007年12月、そして底打ちとなりゴールデンクロスが起きたのは2009年の8月です。今回の下げは、リーマンショックの時のような下げになるかは分かりませんが、マイケル・ショール氏が指摘しているように、投資家たちは厳しい厄介な相場が訪れることを心配しています。

チャートを見る視点を時々変えてみましょう

拙著です。初めての方々にも分かりやすいように、具体的な売買方法、そして銘柄の選択方法を説明しました。

コメント