著名トレーダー・コーチが語る投資とトレードの重要な違い

 『悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術』などの著書で知られるブレット・スティーンバーガー 氏が、トレードと投資の重要な違いについて、こんなことを指摘しています。


マーケットの参加者が、両者の違いを理解していないときに問題が起きる。トレードとは「ボトムアップ」という考え方を基盤に行うものだから、「需要と供給」がとても重要になる。しかし、投資は「トップダウン」という考え方が根底にあるから、企業のファンダメンタルズ、全体的な経済状態、地政学的要素なども分析しなければならない。

要するに、トレーダーはトレードに徹し、投資家は投資に徹することが大切であるということですが、スティーンバーガー氏はさらにこう説明しています。

短期トレーダーが、大局的なマーケットの動きに注意を払いすぎると、トレードに重要な需要と供給のバランスが崩れたときに直ぐ行動できなくなってしまう。そして、投資家が目先の動きに気を取られすぎるとモニターから目を離すことができなくなり、ファンダメンタルズとは関係ない雑音に惑わされて売買してしまう。

言い換えると、損を出す理由のひとつは、トレーダーが投資家になってしまう、そして投資家がトレーダーになってしまうからです。

こんなことがよく起きます。数日間保有しようと決めた株が下がり始め、損切りの価格に達してしまいました。直ぐ損切れば良いのですが、「待て、JPモルガンのアナリストは、この株は買いだと言っていた。ファンダメンタルズが良好な企業だから、ここで損切りする必要はないだろう」などといったことを考え始め、損切りのタイミングを遅らせてしまいます。投資家の場合も、持っている株がアナリストに格下げされたなどという報道を聞くと、大した分析もしないで狼狽して売ってしまいます。

言うことは極めて簡単なことですが、「投資家は投資に徹する、そしてトレーダーはトレードに徹する」ということはなかなか難しいことです。

(参照した記事:The Difference Between Trading and Investing--And Why It Matters

拙著です。初めての方々にも分かりやすいように、具体的な売買方法、そして銘柄の選択方法を説明しました。

マーケットのトレンドと騰落株線

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