ギャンブル株指数と米国経済

米国経済先導指標のひとつとして知られる、小売最大手ウォルマートが予想以下の決算を発表し、米国のリセッション入りがいよいよ時間の問題となったという見方が広がっています。


ウォルマートは、来店客の買う品物数が減っていることも指摘していますが、最近の物価高を考えれば当然の結果と思われます。

この一年で、これだけ大きく値上がっているのですから、以前のような勢いで買い物をするのは無理です。 

見てのとおり、ガソリンの上昇が異常です。米国のガソリン価格は史上最高に達し、レギュラー・ガソリンの平均価格は、一年前の1ガロン3ドル2セントから4ドル55セントになりました。そして今日、JPモルガンは、8月までにガソリン価格は6ドル20セントに上昇するという予想を発表し、夏のドライブ・シーズンを控え消費者には頭が痛い話です。

こうもガソリン代が高くなると、当然の結果として人々は運転を控えますから、ホテルやリゾートへ出かける人が減り、外食の機会も減ることでしょう。もちろん、去年の夏はコロナでどこへも行けなかったから、今年は多くの人たちが遊びに出かけるという意見もあります。もしその見方が正しければ、異常な物価高ですから、今年の夏休みは極めて大きな出費となります。夏に多大な金を遣ってしまえば、クリスマスのショッピングに、はたしてどれほどの金を回すことができるかが疑問です。

景気の良い時は無駄遣いが増えます。異論はあるかもしれませんが、最たる無駄遣いはギャンブルです。今年の米国株式市場を見てみると、ギャンブル株指数はマイナス35.30%になり、大型株指数S&P500指数のマイナス14%を大きく上回っています。下が、ギャンブル株指数のチャートです(日足)。


見て気がつくことは、ギャンブル株指数は2021年3月がピーク、しかしS&P500がピークになったのは今年の1月です。

さらに面白いのは、コロナで暴落となった2020年です。


下げは同時に始まりました。しかし、ギャンブル株指数が下げ止まったのは2020年3月18日でしたが、S&P500指数が下げ止まったのはそれから5日後の3月23日です。極論すれば、無駄遣いのバロメーターであるギャンブル株指数は、S&P500指数より一足早く、経済が好転することを示唆していました。

繰り返しになりますが、ウォルマートの悪い決算で、人々は米国経済のリセッション入りをますます心配するようになりました。こんな状況ですから、人々の出費動向を把握するために、ギャンブル株指数を監視して見ようと思っています。


拙著です。初めての方々にも分かりやすいように、具体的な売買方法、そして銘柄の選択方法を説明しました。

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