ギャンブル株指数と米国経済
米国経済先導指標のひとつとして知られる、小売最大手ウォルマートが予想以下の決算を発表し、米国のリセッション入りがいよいよ時間の問題となったという見方が広がっています。
ウォルマートは、来店客の買う品物数が減っていることも指摘していますが、最近の物価高を考えれば当然の結果と思われます。
(Dr. Stoxx)政府はどうやってインフレ率8.5%を算出したのだ?
— T.Kamada (@Kamada3) May 11, 2022
・ガソリン:+44%
・航空券:+33%
・たまご:+23%
・ガス料金:+23%
・中古車:+23%
・ホテル宿泊料金:+23%
・ベーコン:+18%
・鶏肉:+15%
・牛乳:+15%
・家具:+15%
・コーヒー:+14%
・牛肉:+14%
・小麦粉:+14% https://t.co/P6QcBdkuN8
この一年で、これだけ大きく値上がっているのですから、以前のような勢いで買い物をするのは無理です。
見てのとおり、ガソリンの上昇が異常です。米国のガソリン価格は史上最高に達し、レギュラー・ガソリンの平均価格は、一年前の1ガロン3ドル2セントから4ドル55セントになりました。そして今日、JPモルガンは、8月までにガソリン価格は6ドル20セントに上昇するという予想を発表し、夏のドライブ・シーズンを控え消費者には頭が痛い話です。
こうもガソリン代が高くなると、当然の結果として人々は運転を控えますから、ホテルやリゾートへ出かける人が減り、外食の機会も減ることでしょう。もちろん、去年の夏はコロナでどこへも行けなかったから、今年は多くの人たちが遊びに出かけるという意見もあります。もしその見方が正しければ、異常な物価高ですから、今年の夏休みは極めて大きな出費となります。夏に多大な金を遣ってしまえば、クリスマスのショッピングに、はたしてどれほどの金を回すことができるかが疑問です。
景気の良い時は無駄遣いが増えます。異論はあるかもしれませんが、最たる無駄遣いはギャンブルです。今年の米国株式市場を見てみると、ギャンブル株指数はマイナス35.30%になり、大型株指数S&P500指数のマイナス14%を大きく上回っています。下が、ギャンブル株指数のチャートです(日足)。
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