大荒れの米国株式市場:注目の人気オシレーターと移動平均線

 S&P500指数は瞬時4%の大幅下落となりましたが、午後は力強いラリーの展開となり、結局0.42%の上昇で終了となりました。下は、S&P500指数のETF(SPY)の5分足チャートです。


このETFを日足チャートで見てみると、先週のブログで紹介したVWAPゾーンの下限がサポートになったことが分かります。

赤い線は、目立つ安値となった2021年3月4日から引いた固定VWAPになり、上限と下限は、固定VWAPから0.5標準偏差離れたところに引かれています。見てのとおり、今日の取引では下限がサポートになって強い反発となりました。もうひとつ指摘したいのは、今日の膨大な出来高です。これほどの出来高を見るのは約1年10ヶ月ぶりになり、売りのクライマックスという意見も出ています。

もちろん、サポートになったのはVWAPゾーンの下限だけではありません。こんな見方をしていた人たちもいます。

メガホンの下限に達したところでマーケットは一転し、反発ラリーの開始となりました。

最近は滅多に聞くことがなくなりましたが、「上昇する200日移動平均線を割ったら買う準備をせよ」、というグランビルの法則のひとつをあげる投資家もいます。


先週金曜の取引でS&P500のETFは200日移動平均線を割り、多くの投資家の心配材料となりました。一見すると極めて弱気な出来事ですが、グランビルの法則は、株価の上昇する200日移動平均線割れは、押し目買いの機会となる可能性があることを教えています。

さて、米国株式市場は下げが終わり、上昇波動が始まったのでしょうか?繰り返しになりますが、今日の膨大な出来高は売りのクライマックスを示している可能性があります。言い換えると、今日の安値は極めて重要です。下げ止まり、上昇波の再開を信じて買った人たちは、今日の安値割れが損切りのポイントになります。もちろん、今日の安値割れは空売りシグナルにもなります。

次に、上のチャートに、ふたつの人気オシレーターを入れてみましょう。


ストキャスティクスにはゴールデンクロス(A)が起きています。買いシグナルと判断した人が多かったことでしょう。しかし、数値はまだ20未満の売られすぎゾーン内ですから、数値が20を超えて来ると、買い手が更に積極的になります。

MACDの二本の線はまだ下向きです(B)。買いシグナルとなるゴールデンクロスが起きるには、まだ時間がかかりそうです。

ついでに、200日移動平均線と今日のローソク足の位置を、もう一度見てみましょう(C)。200日移動平均線割れで空売った人たちは、もしETF価格がこの移動平均線の上に復帰なら損切りです。今日の終値は、この移動平均線の直ぐ下ですから明日の取引に注目です。


・「米国株チャート最強の教科書」と題して、私の本が来月(2月)に出版されることになりました。この本を通して、株の売買手法を具体的、系統的に説明します。ぜひ、ご一読ください!




コメント