米国株式市場:感謝祭翌日のブラック・フライデーは70年ぶりの大幅下落
感謝祭の週末、そして金曜は半日だけのマーケットということで、今日のマーケットは見ていませんでした。こんなときにかぎって大きな動きが起きるものですね。
ニューヨーク証券取引所の上げ銘柄数は1256、下げ銘柄数は6876という状態ですから、正に売りが圧倒的な勝利となりました。
昨日は感謝祭ですから、人々は家族や親戚と一緒に飲んだり食べたりという一日ですから、今日のマーケットは見ないと決めていた人がほとんどだったと思います。もちろん今朝は、ひどい二日酔いの人が多いでしょうから、今日の大幅な下げを明日知る人も多いことでしょう。
何が売り材料となったのでしょうか?
【米国市況】ウイルス懸念で世界株安、円に逃避 - 米債利回り大幅低下(ブルームバーグ):26日の米国株式相場は大幅安。新型コロナウイルスの新しい変異株に対する不安で、世界株安の様相となった。感染が急速に拡大すれば、すでに足踏み状態だった経済回復が腰折れしかねないとの懸念が広がっている。
株安の中、買われたのはモデルナとファイザーです。
コロナワクチンで有名な上記製薬2社は、コロナ新変異株に早急に対応できることが報道されています。(なかなか良い準備ですね。)
ファイザーとモデルナの日足チャートを見てみましょう。先ずファイザーです。
6.11%の大幅上昇で金曜のマーケットを終了、上場来高値更新です。矢印で示したのが金曜のローソク足です。見てのとおり、実体がほとんどありません。位置的には、8月18日の高値から10月13日の安値で引いた、127.2%の値戻しレベルがレジスタンスになっています。
モデルナは20.57%という極めて大きな上げですが、直ぐ上にある窓がレジスタンスゾーンになっています。
感謝祭の翌日は「ブラック・フライデー」と呼ばれ、米国は今日からクリスマス、年末のショッピングシーズンが始まります。報道によると、今日のS&P500指数は2.27%の下げとなりましたが、これはブラック・フライデーとしては70年ぶりの大幅下落だそうです。月曜は投資家たちはどう動くでしょうか。チャートの分析です。
コメント