親元へ帰る米国の若者たち

 コロナウイルスで米国経済がシャットダウンされ、特に大きな影響を受けたのは若い世代です。


ピュー・リサーチ・センターが行った最近の調べによると、米国の18歳から29歳の若い世代の52%が親と一緒に住んでいます。
2020年以前のデータを見てみると、数値が最も高かったのは大恐慌が終わった1940年になり、48%の若い人々が親と一緒に住んでいた。それ以前のデータは存在しないので確かなことは言えないが、大恐慌が最悪だった1930年代は、数値がもっと高かった可能性がある。(ピュー・リサーチ・センター)

実際の数値を見てみましょう。

7月の親と一緒に住む若い人々の数は、2月から260万人増えて2660万人になった。

更に調査によると、特定の人種にそのような傾向が見られるのではなく、全ての人種で親と一緒に住む若者が増えています。多くの若者が両親の家に戻ったことで、アパートや住宅の賃貸市場も悪影響を受け始めています。

過去24週間で約5900万人の米国人が失業保険に申請した。特に低所得者の失業が目立ち、多くの若い世代が低所得層に属する。(マイケル・スナイダー)

スナイダー氏は、こんなことも指摘しています。

子どもたちが家に帰って来ることを嬉しく思わない親たちもいることだろう。しかし、私たちは時代が基本的に変化してしまったことに気がつくべきだ。

米国経済は大きく減速し、苦しい状況が続くことが予想されるから、複数の世代が一つの屋根の下に住む世帯が更に増えることだろう。複数の世代が同居するのは悪いことではなく、各世代が別々の家に住むということは近代に入ってからの現象であり、経済的な豊かさがそれを可能にさせた。しかし、経済が大きく崩れた今日、家族の助け合いが極めて重要になる。

下は、住宅セクター指数の週足チャートです。


投資家たちが指摘していることをいくつか記します。(下に入れた指標は相対力指数(RSI)です。)

・前回のダイバージェンス(1、2)の後には、住宅セクター指数は大幅下落となった。

・現在もダイバージェンスが起きている(3、4)。住宅セクター指数は高値を更新したが、RSIは前回の高値に達することはなかった。前回のような大きな下げとなるかは分からないが、ダイバージェンスは要注意シグナルだ。

・住宅セクター指数は、上昇するトレンドライン(5)のテスト中だから今週の動きに注目したい。




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