多くの米国人が持つ嫌な予感:状況はもっと悪くなる

 極めて悪い事態がやって来る、と感じているのは、あなた一人だけではない。 -- マイケル・スナイダー

下はダウ平均の日足チャートです。

3月23日に底を打って以来、ダウは50.6%の上昇ですから、米国経済は順調に回復していると思っている人は少なくないことでしょう。しかし現実は、「順調な回復」などと言えるような状態ではありません。9月9日に、こんなことが報道されています。

コロナウイルス・パンデミックで、米国の4大都市に住む人々の半数以上が経済的に厳しい状況に陥っている。具体的な数値で示すと、53%のニューヨークの世帯、56%のロサンゼルスの世帯、シカゴの50%の世帯、ヒューストンの63%の世帯が、預金を使い果たしてしまった、月々のクレジットカードの支払いができない、医療費を払うことができないといった状況に直面している。

新規失業保険申請者数、そして失業者数が減り、米国経済は好転しているような雰囲気がありますが、マイケル・スナイダー氏はこんなことを指摘しています。

2020年以前を振り返ると、一週間で最も多かった新規失業保険申請者数は、1982年に記録された69万5000人だった。しかし今日、25週連続で69万5000人を超える人々が新規失業保険に申請している。

政府はデータの季節調整方法を最近変えた。だから前回2回の数値は、以前の数値と直接比較することはできない。季節調整がされていない数値を見てみると、今回の新規失業保険申請者数は、前回から2万140人増えて85万7148人になった。

失業保険継続受給者数についても同様なことが言えます。最近2回の結果を季節調整無しで見てみると、今回の数値は前回より38万人増えて8月1日以来最高の2960万人に達しています。

言うまでもなく、生活が苦しいのは米国の4大都市に住む人々だけではありません。失業して預金を使い果たしてしまった人々は、毎日の食べ物にも困る状態ですから、食料援助を行うフードバンクには長い列が出来上がっています。(下の動画は一例です。)


そしてこんなところにも、苦しい米国市民の様子が表れています。


過去5年間グーグルで、「Eviction:立ち退き」という言葉で検索された回数が上のチャートに示されています。クレジットカードの支払いができない、そして預金がゼロになってしまった人たちは、月々の家賃も払うことができなくなっていることでしょう。当然の結果として、月々の家賃がたまってしまえば、家主は居住者に立ち退き(Eviction)を命じることになります。

Aで分かるように、Evictionという言葉での検索回数が、先週最高に達しています。経済が本当に回復方向に向かっているのなら、人々はEvictionなどという言葉には関心が無くなり、検索回数は減る筈です。

11月3日に迫った大統領選挙も、アメリカ人にとって大きな不安材料です。こんなことが予想されています。

おそらく、選挙の夜には投票結果が出ることはないだろう。最終的に、どちらかが勝つことになるが、敗者がおとなしく引き下がることはないだろう。もちろん、選挙結果に不満な市民は各地で暴動を起こすことだろう。




コメント

匿名 さんのコメント…
いつも貴重な現地情報、ありがとうございます。

アメリカの株価は最近少し崩れたものの絶好調と言っていいと思うのですが、人々の暮らしはとても苦しくなっているのですね。せつないです。

私も米国株に少し投資していますが、こんなに実体経済がボロボロでも金融緩和してると株価は上がっていくものでしょうか…FEDに逆らうなとも言いますし。

ただこんな生の情報に触れるとそのうち何かを契機に大暴落しそうで怖いです。冬にコロナが凶暴化し再流行とかありえますし。

とりとめなくてすみません。
T.Kamada さんの投稿…
匿名さん

コメントありがとうございます。