8月の相場を振り返り:ナスダック100指数の運命を握るのはテスラ!?

8月のマーケットが終わり、今年のマーケットはあと4ヶ月を残すのみとなりました。8月の結果です。

・ダウ平均:+7.54%

・S&P500指数:+6.98%

・ナスダック100指数:+10.94%

・ラッセル2000指数(小型株指数):+5.48%

下は、最も成績が良かったナスダック100指数の月足チャートです。


これで5ヶ月連続の上昇です。今月の陽線(A)は20月移動平均線(B)から大きく離れ、それを数値で示したのものがC(乖離率)になります。言い換えると、現在のナスダック100指数は20月移動平均線から上に42.92%離れ、過去10年間で、これほど大きく乖離したことは一度もありません。マーケットは天井でしょうか?もっと長い期間で見てみましょう。


2000年(1)のハイテク株バブルの時は87.29%という極端に高いレベルに達しました。単純な言い方をすれば、現在の数値はまだ42.92%ですから、ここから更に熱狂的なバブル相場が展開となる可能性もあります。

もちろん、心配材料は多々あります。ベン・カールソン氏(リットホルツ・ウェルス・マネージメント)は、心配材料の一つとして、こんなことを指摘しています。

アップル、アマゾン、マイクロソフト、グーグル、フェイスブックのごく限られた数の銘柄がS&P500指数を牽引している。ナスダック100指数の場合はテスラだ。ナスダック100指数は、テスラに完全に頼っている

下はテスラの月足チャートです。


今月(8月)のローソク足(1)を見てください。超特大の陽線が形成され、正にパニック買いといった様相です。テスラの今月の上昇率は74.15%になり、ナスダック100指数の+10.94%が小さく見えます。2は乖離率です。現在の数値は、テスラが上場されて以来最高の322.77%です。「いくらなんでも行き過ぎだ!」と思っている人たちが多数いることでしょう。

マーケットの天井では、投資家たちが極めて強気になっているため大陽線が現れやすくなります。たとえば原油です。


上はWTI原油のETFの月足チャートです。テスラほど派手な陽線ではありませんが、2008年の天井では、大陽線が3本続いた後にピークとなっています。

原油を出したついでにもう一つ付け加えると、上のチャートは「エッフェル塔パターン」です。


2007年から2010年にかけて、原油チャートには「エッフェル塔」が形成されました。見て分かるように、大きな上昇の後、全ての上げ幅を失う厳しい下げがやって来るのが「エッフェル塔パターン」です。テスラの月足チャートを見て、「エッフェル塔」の可能性を感じている人は少なくないと思われます。

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