予定されている2つのスト:標的は企業と大家

4月のマーケットが終了しました。

上のチャート(CNBCから)で分かるように、一ヶ月間の上昇率を見た場合、今月4月のS&P500指数はプラス12.7%になり、史上3番目に好調な結果となりました。

下は、S&P500銘柄で今月最も上昇した5銘柄です。
  • アパッチ(天然ガス、原油、天然ガス液の探鉱、開発、生産を行う独立系エネルギー会社):+212.56%
  • マラソン・オイル(米国、カナダ、赤道ギニア、ノルウェー、英国等で石油・天然ガスの探鉱、生産を行う):+86.02%
  • デボン・エナジー(石油と天然ガスの探鉱、開発、生産を行う):+80.46%
  • ダイアモンドバック・エナジー(陸上油田・天然ガス田の買収、開発、探鉱に従事):+66.26%
  • ノーブル・エナジー(米国内外で原油・天然ガス、天然ガス液の探鉱、開発、生産、販売を行う):+62.25%
見てのとおり、全てが同業種に属します。世の中は石油の供給が過剰となり、石油の備蓄タンクはどこも一杯という状態です。しかし、石油と天然ガスの探鉱、開発、生産を行う企業の株が大幅上昇なのですから理解に苦しんでしまいます。

今月のマーケットは史上3番目に好調だった訳ですが、マーケット環境は最悪に近い状態です。






「連銀は、あらゆる手段を使って米国経済をサポートする」、とパウエルFRB議長は昨日の記者会見で言いました。しかし、これだけ大きく急速に崩れた米国経済を見ると、株を買う気など失せてしまいます。

さて、明日は5月1日ですが、2つのことに注目です。
  • アマゾン、インスタカート(食料品の即日配達サービス)、ホールフーズ(スーパーマーケット)、ターゲット(大型ディスカウント店)、そしてFedEx(フェデックス)の従業員がストを計画しています。コロナウイルスに感染する危険性があったにもかかわらず、会社側は従業員を守らなかったとして、労働環境の改善と時給値上げを求めてストが行われる予定です。
2つ目の注目もストです。アパートや住宅を借りている人たちのほとんどは、毎月初日に家賃を払います。明日5月1日に予定されているのは家賃スト、家賃を支払うのはやめようというストです。これは全米で行われるのではなく、ニューヨークが中心になります。
コロナウイルスで多くの人たちが職を失った。多数の借家人は家賃を払うことが不可能になり、もちろん金の無い人から大家は家賃を取ることはできない。家賃ストのリーダー、レナ・メレンデズ氏は、こう語っている。「大家たちは、政府から救済されるのだから、不必要な外出を禁じられ家にいることを命じられた人々は家賃を払う必要は無い。」-- (ゼロヘッジ)
問題なのは、家賃ストが全米に広がる危険性があることです。ゼロヘッジは、こんなことを指摘しています。


上のチャートで分かるように、グーグルで「家賃スト(rent strike)」という言葉での検索回数が急上昇しています。言い換えると、家賃を払えない、払いたくないという人が増えている訳ですから、早く経済活動を再開しないと家賃ストに大きな弾みがつくことになりそうです。

(参照した記事:US weekly jobless claims hit 3.84 million, topping 30 million over the last 6 weeks

Every Landlord Needs To See This Shocking Chart Before May 1st

AS AMAZON, WALMART, AND OTHERS PROFIT AMID CORONAVIRUS CRISIS, THEIR ESSENTIAL WORKERS PLAN UNPRECEDENTED STRIKE

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