乱高下のマーケット、著名トレーダーコーチの感想

不安なマーケットが続き、トレーダーコーチとして有名なブレット・スティーンバーガー氏には、アドバイスを求める電話とメールが殺到しています。


話を実際に聞いて感じた事として、スティーンバーガー氏は、このようなことをあげています。
  • トレーダーたちは株式市場だけに焦点を合わせている。しかし今回の場合、大きく下げた国債の利回りの方が重要だ。つい最近まで、多くの人たちは、米10年国債の利回りが1%未満になることなど考えてもみなかった。SentimenTraderのデータを見て分かることは、このように資金が国債へ避難している状況では、1ヶ月後または2ヶ月後の株式市場は高くなっている。
資金が国債へ逃げているのなら、株式市場が上昇するのはおかしいと思いますが、これがSentimenTraderのデータです。

上半分は米10年国債の利回り、下半分はパラメータを14に設定した相対力指数(RSI)です。
過去の例から分かることは、今回(矢印の部分)のように相対力指数が極めて低くなると、ほぼ間違いなく1ヶ月後、そして2ヶ月後のS&P500指数は高くなっている。(SentimenTrader)
第2番め感想として、スティーンバーガー氏は、現在のマーケットで優勢なのは買い手なのか、それとも売り手なのかを適切に判断することの重要性です。その一方法として、スティーンバーガー氏は、アンカード出来高加重平均(Anchored VWAP、AVWAP)を使うことを勧めています。

3番めに指摘されていることは株のポジション保有時間です。
ポジションの保有時間を調整することが大切だ。動きの速いマーケット状況で、いつものように株を保有することは危険だ。一つの考え方にとらわれないで、臨機応変なトレードをしたい。
4番めにあげられているのは新型コロナウイルスです。
トレーダーたちは、コロナウイルスの影響を正しく理解しているだろうか?「コロナウイルスはブラックスワン・イベントだ」と言う人もいれば、「ウイルスなど大したことはない。ウイルスに感染しても、ほとんどの人は死なない」と言う人たちもいる。現状を適切に把握できない環境で、自信を持ってトレードをすることは危険だ。
2番めにあげられている「アンカード出来高加重平均(AVWAP)」について、少し書きます。


AVWAPが便利なのは、重要だと思われる日から引くことができることです。上のチャートはアップル(日足)です。先ず、Aは最近の安値となった2月28日から、そしてBは最近の高値となった1月29日から引いたAVWAPです。

現在の株価はAから引いたAVWAPより上ですから、短期的に見た場合は買い手が優勢です。興味深いのはBから引いたAVWAPです。見てのとおり、株価はこのAVWAPに現在挑戦しています。もし上放れるなら買い手が優勢になることを意味しますから、アップルは現在重要なレベルに接触中です。

ついでにもう一つ、S&P500のETFの日足チャートにAVWAPを入れてみましょう。


新高値を記録した2月19日からAVWAPを引きました。見てのとおり、今日の取引で、ETF価格はAVWAPを上回って終了となりました。単純な見方ですが、これが意味することは、2月19日以来買った人たちの損益合計がプラスになったということです。言い換えると、今日のマーケットには3日前のような暗さはありません。



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