極めて地合いの悪いマーケット、しかし反発に期待する買い手

  • 新型コロナウイルスの感染者増大を受けて、過去48時間にバスケットボール、ホッケー、大リーグ、そしてサッカーのシーズン中止、延期が発表された。その一方、人々はコストコなどの店に押し寄せパニック買いだ。現時点では、このウイルスが何百万という人々の死という結果になるかは分からない。現在、米国で確認された感染者数は約1400人、死亡者は100人未満だ。このような状況で人々が既にパニックしている姿を見ると、本当に次々と死亡者が報道され始めたら、米国はどんな状態になってしまうのだろうか?-- マイケル・スナイダー(The Economic Collapse)
  • 新型コロナウイルスの恐怖は津波に例えることができると思う。津波が迫っていることは分かっている。しかし、どんな結末になるかが分からない。-- キャシー・エントウィッスル(UBS)
下は、ダウ平均の日足チャートです。


ダウ平均は急降下、この一ヶ月で28%の大幅下落となり、米国株式市場のベアマーケット入りが報道されています。矢印で分かるように、急落に伴う出来高は増大し、正にパニック売りといった状態です。

今日のローソク足(A)を見てください。ダウ平均は、200日移動平均線(赤い線)から大きく下に離れた位置にあります。パーセンテージで言うと、現在の位置は200日移動平均線から22%も離れています。2018年12月の急落の時は12.9%でしたから、現在進行している下げは普通ではありません。


上のチャートには、ニューヨークに上場されている銘柄の何%が40日移動平均線より上にあるかが示されています。80%以上の数値は買われ過ぎ、20%以下の数値は売られ過ぎのマーケットを表します。

2018年12月の急落の時(1)、数値は極めて低い3.45%に落ち込みました。しかし現在の数値(2)は、それを更に下回るたったの1.69%です。40日移動平均線は株のトレンドを把握するために使われ、1.69%が意味するのは、現在のニューヨークにはアップトレンドにある株は1.69%しかないということです。もちろん、逆の見方をすれば、極端に売られ過ぎとなっているマーケットですから、そろそろ空売りを一部買い戻す動きが起き、短期的な反発ラリーが展開となる可能性があります。

投資心理も大きく冷え込んでいます。(チャート:CNN)

恐怖&欲 指数は、とうとう1になりました。初めて見る数値です。投資家たちのマーケットに対する恐怖は最高に達しています。まだ買うのは早すぎるかもしれませんが、こんなに弱い数値を見て、この格言を思い出しました。
野も山も、皆いちめんに弱気なら、あほうになって、米を買うべし。
その他にも、様々な指標がマーケットが売られ過ぎであることを示しています。「こんなに地合いが悪くては、たとえ反発が起きたとしても一日で終わってしまうだろう」という意見が多いですが、ベアマーケットの反発ラリーは強烈です。1日に5%、10%の上昇ということも起きますからベアたちも安心していられません。

もう一度、ダウ平均の日足チャートを見てみましょう。


ダイバージェンスが起きています。ダウは下げていますが、RSI(相対力指数)は反対に上向きとなり、一時的な反発の可能性が示されています。もちろん、マーケットはこれだけ大きく下げ多大なダメージを受けていますから、そう簡単に回復することはないでしょう。しかし過去の例から言えることは、ベアマーケットにも強力なラリーが起きるということです。


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