ウーバー:PINシステム導入でレイプは無くなる?

ウーバー(配車サービス)の運転手による乗客のレイプが話題になったのは2018年4月でしたが、今日こんなことが報道されました。



性的暴行を減らすため、ウーバーはPINシステムを導入。(c|net)

2017年から2018年にかけて、464人の乗客がウーバーの運転手にレイプされました。無理やりキスされレイプされそうになったといった性的な暴行を全て含めると、被害者の数は5500人に達します。

PINシステムが導入される時間帯は午後9時から午前6時ですが、乗客は全時間帯に設定を変更することが可能です。車を頼むと、ウーバーから4桁のPINコードが客に送られます。車が来たら、客は運転手にPINコードを告げます。運転手はPINコードをシステムに入力し、この時点で客が正式に車に乗ったことになります。更に、正確なPINコードが入力されない限り、運転手は車を発車させることができません。

レイプされた人たちの話を読んでみると、酔った女性が狙われる傾向があるようです。

  • カクテル・パーティーの後、ある女性がウーバーを頼んだ。かなり酔っていた彼女は後座席で眠ってしまった。目を覚ますと、運転手が彼女の上に乗っていた。(サンディエゴでの事件)
マイアミでの事件、そしてロングビーチでのレイプも、被害にあったのは酔っていた女性です。飲酒運転をしたくない、安全に帰宅したいという理由で女性たちはウーバーを利用したわけですから、運転手のしたことは極めて卑劣です。

下は1ヶ月前のワシントン・ポストからです。
今週発表されたウーバーからのレポートには、数千に及ぶ性的暴行、そして100人を超える死者の詳細が記されている。2017年から2018年に起きた464人のレイプ事件で、警察が関与したのはたったの37%であり、これが意味することは、警察には多数の事件が通報されないということだ。
ウーバーのCEOが述べていることですが、乗客から性的暴行の苦情があった場合、ウーバーはそのことを警察に自動的に知らせることはありません。理由は、権利擁護団体は、警察への通報は被害者がするべきであることを勧めているからです。
私たちが優先するのは警察への通報ではなく、被害者を助けることです。-- ダラ・コスロシャ匕(ウーバーCEO)
企業のイメージを壊したくないですから、ウーバーが運転手による性的暴行を警察沙汰にしたくないのは当然のことです。しかし、ロサンゼルス地区検事長に立候補しているガスコン氏は、こう語っています。
たったの三分の一しか警察に通報されていないということは極めて深刻な問題だ。なぜなら、過去のデータが示していることは、レイプが警察に知らされることが無かった場合、犯罪者はレイプを繰り返して行う傾向があるからだ。精神的なショックを再度与える可能性があるから、レイプの被害者に警察への通報を義務付けすることは提唱しないが、何もしないで問題を棚上げにしてしまうのは適切な行動ではない。
PINシステムの導入は性的暴行を減らす第一歩になると思いますが、ウーバーはもっと厳しいルールを適用する必要があります。繰り返されるレイプを防ぐため、「私たちが優先するのは警察への通報ではない」というCEOの方針は変えるべきです。繰り返しになりますが、酔った女性たちがウーバーを利用したのは、飲酒運転をしないで安全に帰宅したかったからです。ウーバーは、乗客の信用を裏切った運転手を警察に即刻知らせるべきです。



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