移動猿の話

ヘッジアイのキース・マカルー氏のツイートです。

移動猿を入れたチャートが示しているのは、あなたの方向感覚だけだ。
マカルー氏は「移動猿(Moving Monkeys)」という言葉を使っていますが、これは移動平均線(moving averages)を意味します。もちろん、こんな表現をするくらいですから、マカルー氏の移動平均線に対する意見は明瞭です。

移動平均線が示しているのは方向だけなら、べつにそれをわざわざチャートに入れる必要はありません。言い換えると、ローソク足だけあれば株価は上昇しているのか、それとも下降しているかは分かります。しかし、多くの人たちが今日も移動平均線を相変わらず使っているということは、移動平均線は単に株価の方向を示しているだけではないからです。

多くの人たちが利用している移動平均線、たとえば50日と200日移動平均線はサポート、レジスタンスになる傾向があります。下は、ダウ平均の日足チャートです。


矢印で示した部分を見てください。二本の移動平均線が、レジスタンス、サポートになっていることが分かります。ですから移動平均線は、戻り売り、押し目買いのタイミングを計るのに役立ちます。

4月のブログで紹介しましたが、50日と200日移動平均線を使った「50/200移動平均線チャネル」というトレード方法があります。その他にも、移動平均線を使ったトレード方法は多数存在し、言うまでもなく、移動平均線は方向性をつかむだけのものではありません。

移動平均線は利食い、損切りのタイミングにも使えます。たとえば、絶好調のテスラ株を保有していたとしましょう。


見てのとおり、最近は10日移動平均線がサポートになっていますから、この線を割って引けたら手仕舞いです。

10日移動平均線を出したついでに、トレンドの強さの話をします。上のテスラの例で分かるように、強い上昇トレンドにある株は10日移動平均線を割ることはありません。言い換えると、強い株だけをトレードしたいなら、株価が10日移動平均線より上で動いている銘柄を選ぶべきです。もちろん、10日移動平均線は50日、200日移動平均線より上にあることも重要です。

更に、10日移動平均線より下にある株はやらないと決めてしまうことで、トレード対象となる銘柄数を限定することができます。ですから、「この株はいけますよ!」などという話を聞いても、その株価が10日移動平均線より下なら手を出すことはありません。もちろん、10日移動平均線だけでなく、「20日移動平均線より下にある株はやらない」、「50日移動平均線より下にある株はやらない」といったように、移動平均線の数値は各トレーダーが決めます。

マカルー氏はファンダメンタルズ分析に強い人なので、移動平均線に頼ってトレードをしている人は猿のように見えるのかもしれません。しかし世の中には、「チンパンジー」と名付けられた移動平均線を使ったトレード方法で利益を上げているトレーダーも存在します。移動猿をバカにすることはできません。

(情報源:マカルー氏のツイート

コメント