ウーバーの実験:乗車料金を決めるのは運転手

もしタクシーの運転手が乗車料金を決めることができるとしたら、あなたはそのタクシーに乗りますか?配車サービス大手ウーバーに関する、こんな報道があります。
ウーバー、運転手による独自料金設定の実験 加州法に対応(ウォール・ストリート・ジャーナル)
実験の対象になる地域は、米国カリフォルニア州のサンタバーバラ、パームスプリングス、そしてサクラメントです。運転手は、それらの地域にある空港で客を乗せた場合、最高でウーバーが決めた料金の5倍まで請求することができます。
独自の料金設定はカリフォルニア州のドライバーの「仕事の柔軟性を守る」ため、一部の空港ルートで試験的に実施すると広報担当者が説明した。
ここで質問です。「最高で5倍までの料金を取られると分かっていたら、あなたはウーバーを利用しますか?」
料金が高くなるのなら、人々はウーバーに乗らないで同業者のリフトを利用することになるだろう。(ゼロヘッジ)
しかし、料金は安くなる可能性もあるのです。ウーバーは、各運転手に料金を割引する権利も与え、運転手はウーバーが設定した料金の十分の一まで値下げすることができます。

ウーバーとリフトで運転手の経験のあるハリー・キャンベル氏は、こう語っています。
運転手は、もっと金を稼ぎたいと思っている。しかし、今回の実験で運転手たちは客の奪い合いになるだろう。乗客を得るために、運転手が料金をどんどん値下げしたら、いったいどんな結果になるだろうか?更に、今回のウーバーの実験では、運転手の質は全く問題にされていない。
ウーバーの株価の動きを見てみましょう。下は日足チャートです。


ウーバーがニューヨークに上場されたのは2019年5月10日(A)、初値はIPO価格(45ドル)を下回る42ドルでした。11月に25ドル58セントの安値を記録した後反発が始まりましたが、株価はまだIPO価格未満です。

繰り返しになりますが、ウーバーが割高になるのなら、客はリフトやタクシーへ逃げることでしょう。客を獲得するために、運転手が料金を割引してくれるのは乗客には嬉しいことですが、会社の利益にはなりません。

料金を自分で決定できるのは、運転手にとって嬉しいことでしょう。しかし、配車サービスも客商売のようなものですから、配慮に欠けた料金を請求することはできません。今回の実験結果が出るのが楽しみです。

(参照した記事:ウーバー、一部ドライバーが独自料金の設定可能に-加州の新法に対応

ウーバー、運転手による独自料金設定の実験 加州法に対応

Uber Is Testing A Feature That Allows Drivers To Set Their Own Fares

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