新型コロナウイルス、ボーイング、レイ・ダリオ

大きなニュースが次々と報道され、米国の投資家たちは、連休ボケから直ぐに目が覚めました。一番の話題は新型コロナウイルスです。


米疾病対策センター(CDC)は、ワシントン州で、中国から戻った30代の男性が新型コロナウイルスによる肺炎と診断されたことを発表しました。
このニュースを受けて、一部のバイオテクノロジー株が急騰となりました。下は2例です(日足チャート)。


Nanoviricides (NNVC)という今日初めて聞いた銘柄です。上昇率は瞬時290%に達し、最終的には+152%で大引けとなりました。毎日41000株ほどの少ない出来高ですが、今日の取引量は4350万株に達し、正に買い手が殺到となりました。浮動株数はたったの2700万株ということもあり、上昇は異常な速度となりました。

ノババックス(NVAX)は71%の上昇です。


報道されているように、新型コロナウイルスが発生したのは中国の武漢です。これまでに300人以上が感染し、6人が死亡しています。

上2つのチャートを見て言えることは、普通なら、こんなに上昇した株を買う人はいません。しかし投資家たちは、ストーリー性の高い強い説得力のある報道に完全に魅惑されてしまいました。

新型ウイルスのニュースが強烈だっただけに、ダウ銘柄ボーイングの下げは大した話題になりませんでした。下が日足チャートです。


3.33%の下げで終了(52週安値)となりましたが、ザラ場では下げ幅は5%を超える場面もありました。
ボーイング737MAX、年央まで認証ない見通し 株価5%安(ロイター)
これで737MAX機の復帰がいつになるかが分からなくなり、当然の結果としてボーイングの利益に悪影響となります。

下はボーイングの月足チャートです。


サポートゾーン割れはまだ起きていませんが、団子天井といった様相です。

もう一つの話題は著名ファンドマネージャー、レイ・ダリオ氏の発言です。


2020年のマーケットでは、現金はゴミだ。
上は、CNBCとのインタビューでダリオ氏が語った言葉です。「現金はゴミ」という強い表現で分かるように、ダリオ氏は現金ポジションを全く勧めていません。株式市場は高値圏にありますが、「この上昇相場に多くの人たちはまだ参加していない」とダリオ氏は述べ、金を含めたバランスの良い投資ポートフォリオを作ることを推奨です。

著名投資家のポール・チューダー・ジョーンズ氏も、株に対する強気論を発表しています。ジョーンズ氏もCNBCに登場し、「投資家は保有している株を売るべきでしょうか」という質問にこう回答しています。
現状を考えると、株はこれからまだ大きく上昇すると思う。しかし、新型コロナウイルスが深刻化するようなら上げ相場を脱線させる可能性がある。




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