乖離率と移動平均線の話

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


12月27日に、アップルに関するこんなツイートがありました。


ツイートしたのはCNBCのカール・クインタニラさんです。
アップルの株価は、200日移動平均線を33%上回っている。2012年以来最大の数値だ。恐怖心はビルから去った。
下は、12月31日のマーケット終了時点におけるアップルの様子です。


Aは200日移動平均線、Bが乖離率です。数値は33.98%を示し、クインタニラさんが言うように、アップルの株価は200日移動平均線から大きく離れています。このチャートを見た人たちは、この言葉を思い出していることでしょう。
reversion to the mean:平均水準への回帰
ご存知のように、平均水準を把握するために役立つのが移動平均線です。


一般的に使われている5本の移動平均線を入れました。上から10日、20日、50日、100日、そして200日移動平均線の順番です。全ての移動平均線が上昇し、極めて強いアップトレンドが示されています。

この強いアップトレンドを見たクインタニラさんは「恐怖心はビルから去った」とツイートしていますが、投資家たちは、こんな恐怖を現在感じています。
fear of missing out:買いチャンスを逃すことへの恐怖心(不安)
言うまでもなく、「乗り遅れては大変だ!」という心理状態では、株価は10日移動平均線に触れることはあっても、20日移動平均線まで下げることは滅多にありません。言い換えると、十分な押し目を待っている人たちは、アップル買いに現在参加していません。

移動平均線以外では、価格帯別出来高が押し目買いに役立ちます。下は、アップルの最近6ヶ月間の様子です。


出来高の多いところがサポートになる傾向があります。Aで分かるように、258ドルから268ドルにかけての出来高が突出していますから、そのへんまで株価が下げることを待っている人は少なくないことでしょう。もしAがサポートにならなかった場合はどうなるでしょうか?Bは出来高が少ないですから、株価がAを割った場合は、出来高の多いC付近まで急速に下げる可能性があります。

話を乖離率に戻します。「アップルの株価は200日移動平均線から33%も離れている」という言葉で分かるように、投資家たちはパーセンテージだけに注目する傾向があります。過去を振り返ると、アップルの株価は200日移動平均線から14%離れたところで天井になったことがあり、10%離れたところで天井となったこともあります。テクニカル・アナリストは、パーセンテージだけに注目するのではなく、移動平均線を乖離率に入れることを勧めています。


青い線は乖離率、赤い線は20日移動平均線です。1と2の部分を見てください。乖離率と移動平均線の関係を見ることで、アップル株が買い基調にあるのか、それとも売り基調にあるかを判断することができます。現在の乖離率は移動平均線より上ですから、デッドクロスが起きるまでは基本的に買い姿勢です。

(情報源:カール・クインタニラさんのツイート

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