米国事情:ブラック・フライデーはオンラインで買い物!

CNBCによると、ブラック・フライデーのオンラインでの売上は史上2番めの74億ドルに達し、先ず好調な年末のショッピング・シーズンの開始となりました。

74億ドルのオンラインでの売上は、ブラック・フライデーでは過去最高になり、史上最高は去年のサイバー・マンデーに記録された79億ドルだ。(アドビ・アナリティクス)
*「感謝祭」の翌日の金曜日はブラック・フライデーとよばれ、クリスマスセールの初日となる。小売店の売上げが年間でもっとも多い日である。2005年からは、その3日後の月曜日がサイバー・マンデーとよばれるようになった。(コトバンク)
一部の人たちは、今年のブラック・フライデーの売上は弱い数値になりそうだ、という予想をしていました。現在、米国世帯が抱えている借金は史上最高に達しているだけでなく、4800万人の人たちは、去年のホリデー・シーズンにクレジット・カードを使って買った商品の支払いがまだ済んでいない状態です。

クリスマスのショッピング・シーズンは、まだ始まったばかりなので、現時点では最終的な売上は分かりません。しかし、エリザベス・レンター氏(nerdwallet)は、このような意見調査結果を発表しています。
  • 37%の人々は、米国のリセッション入りが迫っていると回答している。更に、クリスマスのショッピングを計画している人たちの30%がこう答えている。「現在の経済状態を考慮すると、今年のショッピング額は少なめになるだろう。」
ブラック・フライデーを見る限り、今年のクリスマス・シーズンの売上は去年の額を簡単に上回りそうな勢いです。出費は少なめにしたいと思っていても、なぜ消費者は、それを実行することができないのでしょうか?
家計のやり繰りに追われ、人々はストレスを感じている。こんな状態でクリスマスのショッピングをするには時間と気力、そして金が必要だ。人々が求めているのは感情的な体験だ。ハリウッドの映画で描写されている、楽しい感動的なクリスマスのギフトの交換を実現させたいのだ。-- アマンダ・クレイマン(ファイナンシャル・セラピスト)
マイケル・スナイダー氏(政治活動家)は、11月25日のブログでこう書いています。
多くの人たちは結果的にガッカリすることになるだろう。なぜなら、彼らの求めていたものは映画の世界だけに存在する単なる幻だったからだ。もちろん、裕福な人々は沢山のギフトを交換するだろう。しかし、多くの米国人の家計は苦しい。現に、200万の米国人には最低限必要なもの、たとえば水道や給排水設備が無い。
小売銘柄に投資しているETF、SPDR S&P Retail  (XRT)の長期チャート(月足)を見てみましょう。


ETF価格は2008年11月に7ドル41セントで底を打ち、2015年3月(A)には51ドル25セントの高値を記録しました。しかし、その後は横ばいです。2018年8月には高値を更新(B)する場面もありましたが、買いは続かず直ぐに失速してしまいました。

この数年に及ぶ高値圏での横ばいは何を意味するのでしょうか?強気な人なら、「次の上昇波動に備えて、ボックス型のレンジ相場の形成中」と答えることでしょう。弱気な人たちは、こんなことを言います。「史上最高の借金を抱える米国消費者には明るい将来は無い。ETF価格は、ボックスの下辺を割ることになるだろう。」

今年ここまでの成績を振り返ると、マーケットのバロメーターであるS&P500指数は+25%、小売銘柄のETFは+9%です。今年最も好調なのは半導体株のETF(+52%)、最も低迷しているのは大麻株のETF(-30%)です。

2019年のマーケットも、いよいよ大詰めとなりました。季節的に見た場合、小売銘柄のETFの12月はパッとしません。このETFがニューヨーク証券取引所に上場されたのは2006年6月になり、12月は平均で0.1%の上昇、そして12月が陽線で終わったのは半分以下の46%です。

明日月曜はサイバー・マンデー、オンラインでディスカウント・セールが行われます。ブラック・フライデーに多くの人たちが既にオンラインでショッピングをしてしまっただけに、はたしてどれくらいの人たちがサイバー・マンデーに買い物をするかは分かりません。しかし、アナリストは強気、史上最高の94億ドルの売上を予想しています。もちろん、米国消費者が抱える借金も史上最高値の更新です。



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