大きく下げた金と銀:膨大な空売りポジションを持つコマーシャルズ

銀のETFが大きく下げ、1ヶ月半ぶりの安値となりました。下は週足チャートです。


今週の下げは7%を超え、極めて弱気な陰の丸坊主(A)が形成されました。出来高は最近一ヶ月で最高(B)、そして人気指標のMACDはデッドクロス(C)して売りシグナルが出ています。

2週間前には、こんなことが報道されていました。
  • リスク・リワードを考慮すると、現在の銀価格は過去10年間で最高の買いチャンスだ。
  • もし金が1500ドルを突破して1600ドル、1700ドルに向かうなら、銀は21ドルから25ドルに急速に上昇するだろう。
問題は2番めの条件です。


上半分は金、下半分は銀の週足チャートです。見てのとおり、金は1600ドル、1700ドルに向かうのではなく逆に1500ドルを割り、銀は金を追うようにして大幅下落です。

金が下げた理由として、このようなことが報道されています。
  • 株式市場が新高値を記録し金に魅力が無くなった。
  • 米中の貿易交渉に進展が見え、以前のような危機感が無くなった。
  • 国債利回りの上昇が悪影響となった。
OANDAのマーケット・アナリスト、エドワード・モヤ氏はこう述べています。
金の長期的なアップトレンドは崩れていない。しかし、次の上昇が展開される前に、金は1450ドル付近まで下げる必要がある。
金は、いったいどこまで下げるのでしょうか?トレーダーたちは様々な手法を使って状況を分析しますが、全体的な様子を把握するのに役立つのはこれです。


金の週足チャートです(チャート:finviz)。赤い線は大口投機家、そして緑の線はコマーシャルズの売買ポジションを示します。大雑把な見方ですが、注目は3つの矢印で示した部分です。両者が大きく接近、接触するところが金の底になる傾向があります。

円で囲った現在の様子を見てください。大口投機家は大きな買いポジションを持ち、コマーシャルズは膨大な空売りポジションを持っています。矢印の部分とは正反対に両者は大きく離れていますから、金は底を打ったと判断できるような状態ではありません。

銀の週足チャートにも同様な様子を見ることができます。(チャート:finviz)

矢印の部分で分かるように、両者は大きく離れています。

もちろん、大口投機家とコマーシャルズの様子はデイトレードのような短期トレードにはあまり役に立ちませんが、長期的な流れを把握するためには有益な指標です。

最後に、銀のETFの日足チャートを見てみましょう。


ローソク足を消して、GMMAだけを表示したものです。GMMAは計12本の指数平滑移動平均線(EMA)で形成されています。
  • 短期移動平均線(青):3、5、8、10、12、15
  • 長期移動平均線(赤):30、35、40、45、50、60
現在起きているのはデッドクロスですから、売り圧力が明らかに増大しています。

追伸:GMMAの本では陳満咲杜 氏の本が良かったです。






コメント

匿名 さんのコメント…
先日はありがとうございました
goldのチャートを拝見しましたが、
D,W,Mとありますが、大体三種類で
比較したほうがいいのでしょうか?
これは長期をチェックするのには
いいのでしょうか?
T.Kamada さんの投稿…
匿名さん
ご指摘のように、週足や月足を見ることで、現在の売りポジション、買いポジションが極めて多いのか少ないのかが分かるので、三つのチャートを見るのは良いことと思います。