量的緩和(QE)ではないバランスシート拡大の再開を表明したパウエル議長

  • パウエル議長は講演で、世界経済へのリスクを背景に追加利下げにオープンな姿勢を示唆したほか、短期金融市場の円滑化を確実にするため、保有資産を再び拡大させる考えを示した。(ロイター)
  • パウエルFRB議長は金融危機時の量的緩和とは異なると前置きした上で、バランスシート拡大の再開を表明した。(フィスコ)
「保有資産を再び拡大」、「バランスシート拡大の再開」という言葉を聞いたら、誰でも「量的緩和(QE)」だと解釈します。
パウエル議長は、これはQEではないということを繰り返して強調した。議長に反論したくないので、これはQEではないということにしておこう。(ゼロヘッジ)
ということで、パウエル議長は、QEではないバランスシートの拡大再開を明らかにしました。
銀行は再び救済された。金利は更に引き下げられる。銀行は利子ゼロで連銀から得た金で、超高金利な自動車ローンや住宅ローン、そしてクレジットカードを利用して消費者から金を巻き上げるのだ。-- グレゴリー・マナリノ(TradersChoice.net)
「QEではない保有資産を再び拡大」ニュースは株式市場に好影響となりましたが、マーケットは直ぐに崩れました。下はダウ平均の1分足チャートです。


回復中のマーケットでしたが、午後3時に極めて長い陰線が突然形成されました(A)。売り材料はこれです。
米国務省が中国の新疆ウイグル自治区のイスラム教徒への弾圧や虐待などを理由に中国政府や共産党の当局者に対するビザ発給を制限すると発表した。(ロイター)
「こんな状態では貿易戦争に終わりは来ない」、と多くの人たちが判断しました。

余談になりますが、この特大陰線を見たときは、原因はトランプ大統領のツイートだと思ってしまいました。下のチャートを見てください。


statistaによると、トランプ大統領は9月に797回のツイートを行い新高値の達成です。来年に選挙を控えていますから、ツイート数は更に増える可能性があります。

余談のついでに、ツイッターのチャートも見てみましょう。


上場2ヶ月目に記録した高値は74ドル73セント、今日の終値は39ドル70セントです。大統領のツイート数は史上最高ですが、ツイッター株の高値更新には、まだまだ時間がかかりそうです。

FRB議長の講演を聞いた人が、こんな感想を述べています。
連銀の関係者は、「米国の経済は良好だ」と言うが、これは私たち一般消費者のことを言っているのではない。彼らが指摘しているのは、「トップ10%に属する人たちの経済状況は良好」ということであり、庶民の暮らしは彼らの眼中には無い。(Cygnus X-321)



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