ビヨンド・ミート:半値八掛け二割引

時間外取引で、ビヨンド・ミートが9.12%の大幅下落となっています。


大引け後に決算発表がありました。
代替肉のビヨンド・ミートが28日に発表した2019年7~9月期決算は売上高が前年同期比3.5倍の9196万ドルだった。消費者の環境保護姿勢や健康志向などから「プラントベースミート(植物肉)」への関心が強まるなか、販売拡大が続いた。通期の売上高予想も引き上げた。(日本経済新聞
好決算と判断できる内容でしたが、上記したように、時間外取引で株価は急落です。

下は、今朝ツイートしたビヨンド・ミートの日足チャートです。


右側の色の付いた線は価格帯別出来高になり、ツイートした時の株価は102ドル41セントでした。見てのとおり、株価は数日間の横ばい状態ですから、このへんがサポートになりそうだと思いました。入れた矢印で分かるように、140ドル付近まで大きな出来高はありませんから、もし反発した場合は急伸の可能性があります。しかし、決算後は期待に反して大幅下落となってしまいました。

ビヨンド・ミートの株価を少し振り返ってみましょう。
  • IPO価格は25ドル。
  • 上場された5月2日の初値は46ドル。
  • 7月26日には239ドル71セントの高値を記録。
上のチャートで分かるように、7月に高値を記録して以来、ビヨンド・ミートは投資家にガッカリな値動きとなっています。言い換えると、良いニュースがあったにもかかわらず、株価は投資家の期待に反する動きとなっています。下が、最近の主なニュースです。
  • 7月25日:米ダンキン・ブランズ・グループは24日、米ビヨンド・ミートによる植物性由来の人工肉ソーセージを米国内のドーナツチェーン「ダンキン」のメニューに追加すると発表した。(ウォール・ストリート・ジャーナル
  • 9月27日:26日の米株式市場で代替肉のビヨンド・ミートが急騰している。一時は前日比16.1%高の160.60ドルを付けた。マクドナルドが26日、ビヨンドの代替肉で作ったハンバーガーをカナダの一部店舗で試験販売すると発表した。本格的な展開となれば、業績の追い風になるとの期待が膨らんだ。(日本経済新聞
  • 10月28日:Denny's #partners with Beyond Meat to launch 'Denny's Beyond Burger' $DENN $BYND (The Fly)デニーズ、ビヨンド・ミートと提携
ニュースが出た日は株価は上昇しましたが、5月、6月のときのような強さは無く、株価の上昇が継続することはありませんでした。

買い手は、なぜこうも消極的になってしまったのでしょうか?前回の決算では、こんなことが起きました。
7月30日:ビヨンド・ミート、決算発表後に株価急落 -- 株売り出し計画を嫌気
・CEOなど内部関係者が300万株余り売り出しへ-株価一時14%下落
・直前に発表した4-6月(第2四半期)決算、4倍近い増収(ブルームバーグ
では、今日の決算発表後の大幅下落は何が原因でしょうか?一部のトレーダーは、こう説明しています。
今日の決算発表後の急落、そして 8月から株価が低迷しているのは、明日29日でビヨンド・ミートのロックアップ期間が切れ、上場する前から株を保有していた内部関係者が持ち株を売却できるようになるからだ。ビヨンド・ミートには約4868万株の浮動株がある。ロックアップが期限切れとなることで、市場には更に4800万株が放出される可能性がある。
ロックアップの期限切れは新しいニュースではありません。しかし、現在の浮動株数に相当する株数が売却される可能性がある訳ですから、多くの人たちは積極的に買う気にはなれません。

ビヨンド・ミートは、あとどれくらい下げる可能性があるでしょうか?日本の相場の格言「半値八掛け二割引」を使って計算してみました。

  • 半値:7月の高値 ÷ 2 = 119ドル85セント
  • 八掛け: 119ドル85セント × 0.8 = 95ドル88セント(今日の時間外取引の株価に匹敵)
  • 二割引:95ドル88セント × 0.8 = 76ドル70セント
上記したように、今日の大引け後の急落で、株価は「八掛け」の95ドル88セントに達しています。もし、ここがサポートにならない場合は76ドル70セントが次の目標になります。

今日の時間外取引で大きく下げたもう一つの理由は、会社側から発表されたこのコメントです。
他社の参入で人工肉業界の競争が激しくなり、商品の割引やプロモーションが必要になるだろう。(ロイター
商品の値下げにプロモーション、将来の一株利益が減少しそうですね。

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