米国株式市場:投資家は安心しきっている??

ブルームバーグによると、S&P500指数のETFの空売り残高が、去年の10月以来の低レベルに落ち込んでいます。


黒い線はS&P500指数、赤い線がS&P500指数のETFの空売り残高を示します。現在、S&P500のETFの発行済み株式の2.6%が空売られ(目盛りは左側)、売り手は意気消沈といった状態です。もちろん、「極めて少ない空売り残高は、安心しきった投資心理を示しているから、そろそろ大きな下げがやって来る」という意見もあります。

「去年の10月以来の低レベル」ということですが、去年の10月の様子を振り返ってみましょう。下はS&P500指数の日足チャートです。


10月3日、2939を記録したS&P500指数は、12月24日には2351になっていました。588ポイント、20%の大幅下落です。

はたして今回も同様な下げとなるかは分かりませんが、下の恐怖指数(ボラティリティ指数)を見てください。


現在の数値は13.79です。12を割っていた去年の10月より高いレベルですが、位置的に見た場合、13.79は明らかな低レベルです。言い換えると、投資家たちは恐怖を感じていない状態ですから、そろそろ下げに注意する必要があります。

「現時点で空売ることはできない」と言う人たちは季節性をあげています。

上は、過去20年間のS&P500指数の季節性チャートです。見てのとおり、10月の中頃から年末までのマーケットは好調、下が平均上昇率です。

  • 10月:+1.4%
  • 11月:+1.2%
  • 12月:+0.7%
ということで季節的には買い姿勢、しかし極めて低い空売り残、恐怖指数からは下げ方向のマーケットが示唆されています。


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