100ドルの株を10株買いますか、それとも10ドルの株を100株買いますか?

「高い株はたくさん買えないので面白くない」と言う人たちがいます。良い例はアマゾンです。アマゾンの株価は1732ドルですから、1000株買うには173万2000ドル、円に換算すると約1億8570万円の資金が必要になります。言うまでもなく、ほとんどの個人投資家には出すことができない金額です。それなら自分の口座資金に合わせて、10株、50株といった株数を買えば良いのですが、そんなに小さな株数だと投資をした気分になれません。


こんな個人投資家たちの心理を利用した金のETFがあります。
米国がリセッションに陥る危険性が増大し、投資家たちは資金の一部を金のETFへ回している。世界最大の金のETF、SPDR Gold Trust (GLD)には440億ドルの運用総資産があり、今年新たに64億ドルの資金が流入した。(ETF.COM) 
SPDR Gold Trust (GLD)の価格は140ドル69セント(約1万5100円)ですから、金額的に値嵩株に属します。当然の結果として、多くの個人投資家たちは、たくさんの株数を買うことができません。あくまでも心理的な話になりますが、どうせ買うなら100株、200株といった量ではなく、1000株、2000株といった株数が欲しくなります。
投資資金は、小さな金のETFにも流入している。特に目立つのは15ヶ月前に上場され、9月18日に運用総資産額が10億ドルを超えたSPDR Gold MiniShares Trust (GLDM)だ。(ETF.COM)


上のチャート(データ:ETF.COM)で分かるように、SPDR Gold MiniShares Trustは着実に運用総資産額を増やしています。この金のETFと、従来の金のETFには大きな違いが2つあります。

  • 一株あたりのSPDR Gold MiniShares Trustは14ドル90セント、SPDR Gold Trustは140ドル69セントです。言い換えると、SPDR Gold MiniShares Trust価格は従来の金のETFの十分の一ですから、多くの個人投資家たちが1000株以上買うことができます。
  • 従来の金のETFの一株は、1/10オンスの金を買うことに相当し、SPDR Gold MiniShares Trustの一株は1/100オンスの金に相当します。
ETF.COMは、安いETF価格が個人投資家に大きな魅力になっていることを指摘しています。
機関投資家は、一株あたり1/100オンスの金に相当するSPDR Gold MiniShares Trustには興味は無い。しかし、資金が少ない個人投資家には、一株あたりの価格が低いSPDR Gold MiniShares Trustのおかげで金投資が気軽にできるようになった。
繰り返しになりますが、一株あたりの値段が高いのなら、自分の口座資金に合わせて10株、20株という少ない株数を買うことができます。しかし、低価格の金のETF、SPDR Gold MiniShares Trustが運用総資産額を着実に伸ばしているということは、個人投資家は値嵩株より価格の低い株が好きなようです。

(参照した記事:ETF Of The Week: 'Mini Gold' Matters

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