中国へ新たな関税:大統領は側近のアドバイスを無視?!

マーケット終了直後に、CNBCから送られて来たトップニュースです。


入れた下線で分かるように、トランプという言葉が頻繁に現れ、今日のマーケットを動かした犯人は大統領といった様相です。

何という一日だ。ダウ平均は300ポイント上昇していた。しかし、中国製品へ新たな関税を課すという大統領のツイートで、ダウはマイナスに転じてしまった。(CNBC)
下が、ダウ平均の5分足チャートです。


Aが寄付きです。昨日の歯切れの悪いパウエルFRB議長の記者会見で、連銀の今後の姿勢が不明瞭になってしまったという非難もありましたが、午前中は回復ラリーの展開となりました。

Bがトランプ大統領のツイート直後に形成された大陰線です。見てのとおり、マーケットは急速な下げとなり、ほぼ今日の安値で終了です。

日足で見るとこうなります。


続落です。Aで分かるように、ダウ平均は、サポートになる可能性があった50日指数平滑移動平均線を割って大引けとなりました。次の注目レベルは50日単純移動平均線(B)、そして6月3日の安値から7月16日の高値で計算した38.2%の値戻しレベル(C)です。

マーケットの内容も悪化しています。


上のチャートには、ニューヨーク証券取引所に上場されている銘柄の何パーセントが40日移動平均線より上にあるかかが示されています。現在の数値は半数以下の45.89%に落ち込み、下げが顕著になった銘柄が増えています。

下降する国債の利回りも、多くの投資家を不安にさせています。下は、米10年国債利回り指数の日足チャートです。


今日の陰線は特大です。利回りは1.9%を割り、約3年ぶりの低レベルに転落です。この利回り大幅下落は銀行株に悪影響となり、銀行株のETFは3.84%の大きな下げとなりました。

利回りの大幅低下は、投資資金が国債へ避難したことを示しています。下は、米長期国債のETFの日足チャートです。


7月の高値を大きく突破です(1)。今日の上昇率は1.78%に相当し、国債のETFが1%を超える上昇となることは滅多にありません。出来高は膨大(2)、通常量を196%も上回っています。正にパニック買いであり、まるで投資家たちは、米国のリセッション入りを確信したといった様相です。

金へも資金が避難しました。


金のETFの日足チャートです。弱い寄付きから回復しただけでなく、昨日のローソク足を包む大陽線が形成されました(A)。出来高も膨大、通常の3倍です(B)。

更に、このような報道もあり、投資家たちは米中の貿易摩擦が大きくエスカレートすることを心配しています。
トランプ大統領が、中国へ新たな関税を課すというショッキングなツイートをした時、同室にはムニューシン財務長官、マルバニー主席補佐官、ナバロ大統領補佐官、そしてクドロー国家経済会議委員長がいた。彼らは大統領に、ツイートをする前に中国側へ警告することを勧めたが、ブルームバーグによると、大統領はその勧めを受け入れなかった。(ゼロヘッジ)
ゼロヘッジは、こんなことも記しています。
昨日の利下げが実施された理由の一つに貿易摩擦がある。もし米中の貿易摩擦の加速が追加利下げの一因になるのなら、貿易協議合意の意味することは明白だ。状況を把握したトランプ大統領が貿易摩擦をエスカレートさせれば、パウエル議長は、金利が0になるまで下げ続けなければならない。(注:報道されているように、大統領は大幅な利下げを期待していました。)
しかし、疲れる一日でした。明日は米雇用統計の発表があります。大統領は、また何かツイートするのでしょうか?



(情報源:Trump Ignored Mnuchin Advice To Give China Early Notice On New Tariffs

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