予防的利下げは何を回避するのが目的?

FOMC(連邦公開市場委員会)の終了まで22時間46分49秒となりました。


金利先物市場によると、25ベーシスポイントの利下げの可能性は78.1%、50ベーシスポイントの利下げの可能性は21.9%です。

多くの人たちが持つ疑問はこれです。
パウエルFRB議長、そしてトランプ大統領が言うように、米国経済が本当に良好であるのなら、なぜ利下げをする必要があるのだろう?
米国で最後に利下げがあったのは金融危機の時ですから、もし明日本当に利下げが行われると約10年ぶりになり、大袈裟な言い方をすれば歴史的な出来事になります。

昨日のブログで、マイケル・スナイダー氏は、このようなことを指摘しています。
50ベーシスポイントの金利引き下げは、経済が緊急事態に直面している時に行われるのが普通だ。
今日の米国経済は緊急事態に直面しているのでしょうか?もちろん、答えは「ノー」です。
政府によって数値は多分に操作されている疑いはあるが、米国のGDPは成長が続き、株式市場も史上最高のレベルにある。-- マイケル・スナイダー
中国との貿易摩擦で、米国は来年までに景気後退に陥るという見方が出ていますが、第2四半期のGDPは予想された+1.8%を上回る+2.1%という結果でした。スナイダー氏が言うように、経済成長が継続している訳ですから50ベーシスポイントの利下げは必要無いばかりでなく、利下げ自体が必要で無いと結論することもできます。

繰り返しますが、明日は間違いなく利下げが行われると見られています。
米、予防的利下げへ=正常化路線を転換:米中貿易摩擦や世界経済の減速など不透明感が強まる中、景気悪化を回避する「予防的な利下げ」を決める方向。(時事ドットコム)
表向きは「予防的な利下げ」ですが、スナイダー氏の見方に同感する人は少なくないことでしょう。
トランプ大統領は、ソーシャルメディアを使ってFRB(連邦準備制度理事会)の非難を続けている。たとえば、最近はこのようなツイートをしている。「連銀は金利を急速に大きく上げ過ぎた。金融引き締め政策は大きな間違いだ。米国経済は良好だが、連銀の間違いで、米国は富を築く機会を失った。」
もしこのような反連銀姿勢が国民から支持され、トランプ大統領再選、そして上院下院の両議会の過半数が共和党議員で占められるような事態が起きたら、これはFRBにとって悪夢だ。なぜなら、FRBが大幅に改革されてしまう可能性があるからだ。
極端な言い方をすれば、議長職を追われることを防ぐために、パウエル議長は予防的利下げを実施するしかないようです。



(情報源:If The Federal Reserve Cuts Interest Rates Now, It Will Be An Admission That A Recession Is Coming

米、予防的利下げへ=正常化路線を転換

コメント