史上最高のダウ平均、資金は株から流出

昨日に引き続き、今日も静かなマーケット展開です。


上はS&P500指数のETF(日足)、大引け40分前の様子です。気が付くことが二つあります。

  • 今日のローソク足(A)は値幅が狭く、過去7日間で値幅が最も狭いNR7 (Narrow Range 7) が形成されています。NR7の後には大きな値動きとなる傾向があるため、NR7はトレーダーたちに注目されるパターンです。(NR7のトレード方法は過去記事を参照ください。)
  •  夏休みなので仕方がないかもしれませんが、今日の出来高は貧弱です(B)。新高値を記録する場面では、投資家たちは熱狂的になるものですが、出来高を見る限り、皆が興奮して買っていると言えるような状態ではありません。
出来高の少ないマーケットの中、話題になっているのはダウ平均です。


 イヴァンカ・トランプさんが、ダウ平均が史上初めて27000に達したことをツイートしています。

トランプ大統領もダウ27000達成をツイートしています。


少なくとも二人の人たちが今日のマーケットに興奮しています。

高値更新のマーケットですが、投資家たちは株を売却し、資金は株式市場から流出している状態です。


上の表には、最近5週間の株への資金流入流出が示されています。(データ:ICI。単位は100万ドル)

6月5日の週、米株から逃げた資金(売り越し)は82億1000万ドル、6月12日と6月19日の週は買い越しとなりましたが、6月26日の週は54億1700万ドルの売り越し、そして7月2日の週は、2014年2月以来最高の251億5300万ドルの資金が流出しました。赤い四角で囲った下の数字は、海外の株への資金の流入と流出状況です。見てのとおり、これもマイナスですから、米株を売った資金が、海外の株へ逃げている訳ではありません。

では資金は、どこへ逃げているのでしょうか?

5週間プラスが続いているのは国債、地方債、社債などの債券(A)と商品(B)です。

多くの人たちの疑問はこれです。
こんなに資金が株から逃げているのに、マーケットはなぜ新高値を記録しているのだろうか?
HACKEDは5月25日の記事で、こんなことを指摘しています。
もし企業による巨額な自社株買いがなければ、S&P500指数は現在のレベルから約19%低い位置にある筈だ。
企業による巨額な自社株買いが、はたしていつまで続くかは分かりませんが、こういう心配材料が出ています。
今年の企業利益の成長は、期待されている+7%を達成するのは難しいと思う。おそらくマイナス5%、場合によってはマイナス10%になるだろう。-- イアン・ハーネット(Absolute Strategy Research)
来週から決算発表が始まります。そして、月末には連邦公開市場委員会(FOMC)も控えています。今年後半のマーケットの動向を決める大きなニュースが出て来る可能性があるだけに、投資家たちはますます神経質になっています。



(情報源:Strategist warns of a ‘huge recipe for a really sharp correction’ within 18 months

S&P 500 Would Be at 2,300 If It Weren’t Massive Stock Buybacks 

Investors Flee Stocks as S&P 500, Dow Smash Records

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