米国株式市場:ますます目立つようになったダイバージェンス

米株上昇、FRB議長のハト派発言で利下げ期待高まる:[10日 ロイター] - 米国株式市場は上昇。S&P500は一時、史上初の3000ポイント台に乗せた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長によるハト派的な発言を受けて、7月の利下げ期待が高まった。
下がS&P500指数の日足チャートです。


今日のローソク足は上ヒゲが目立ち、強いと言えるような形ではありません。チャート上に線を引くことが好きな人たちは、こんな線を引いていると思います。


5月1日の高値(1)と、7月3日の高値(2)を結んで引いた線を延長させたものです。今日の取引では、この線がレジスタンスになり、ローソク足には失速を示す上ひげが形成されて大引けとなりました。もちろん、こういう意見もあります。
今日のローソク足は弱い、と言う人たちがいるが、それは間違った見方だ。今日の終値は昨日の高値より高い。これは強いマーケットだ。
現に、平均足を使っている人たちは、今日のマーケットは強かったと語っています。


見ての通り、二日続けて陰線でしたが、今日現れたのは陽線です。買いシグナル、と解釈した投資家もいることでしょう。

チャートを見ながら投資している人が、現時点で強気になれない理由のひとつはダイバージェンスです。下は、S&P500指数の週足チャートです。


青い矢印で分かるように、マーケットは上昇しています。しかし、同期間のRSI(相対力指数)の動きを見ると、現在の数値(A)は前回のレベル以下にあり、売りシグナルと解釈できるダイバージェンスが起きています。もちろん、横ばいが始まる前にダイバージェンスが起きることもありますから、ダイバージェンスが必ず下げに結びつく訳ではありません。(RSIについては、この動画も参照ください。)

月足チャートには、もっと極端なダイバージェンスが起きています。


これを見たら、積極的に買う気にはなれません。

先行指標として知られる輸送株指数の弱さも気になります。


上半分はダウ輸送株指数、下半分はS&P500指数の日足チャートです。矢印で示した部分を見てください。輸送株指数は50日移動平均線を割っているだけでなく、移動平均線自体も下げが始まっています。輸送株がマーケットの先行指標だったのは昔の話だ、と言う人もいますが、景気に敏感な輸送株の弱さは気になります。

輸送株指数には、もう一つ心配なことがあります。


売りパターンである三尊が形成されている可能性があります。

今直ぐに持ち株を売るべきでしょうか?騰落株線に注目です。


上半分が騰落株線、下半分はS&P500指数、入れた青い線は50日移動平均線です。見てのとおり、両者の動きは似ています。両方揃って50日移動平均線を割った場合は要注意です。

(参照した記事:米株上昇、FRB議長のハト派発言で利下げ期待高まる

コメント

Unknown さんの投稿…
いつも参考にさせていただいております。

Advance Decline Lineはどこのサイトで見ることができますか?
少し探したのですが、用語の解説ページが出てきてしまいます。

よろしければお教えいただけないでしょうか。
匿名 さんのコメント…
こんにちは。いつも参考にしてます。
騰落株線というのはどこにあるのでしょうか?
tradingviewで探したのですが見つけられませんでした。
詳しい場所を教えていだだけるとうれしいです。
T.Kamada さんの投稿…
Unknownさん、匿名さん

トレーディングビューにもありますが、これは累積されていません。シンボルはADVDEC.NYです。

累積されたものは、ここで見ることができます。(無料です)
http://schrts.co/scQPeBct