ウォール街で最も優れたアナリストの一人:”明日利下げが実施される”

S&P500指数は、あと1%上昇すると史上最高値を記録する。しかし、今日のマーケットには、熱狂的な投資家たちの姿が不在だ。SentimenTraderの調査によれば、ヘッジファンドが株に割り当てている資金は、過去5年間で最低の20%に下がっている。更に、バンク・オブ・アメリカが最近行った調査によると、2008年の金融危機以来、マネー・マネージャーたちがこれほど悲観的になったことは一度もない。(ブルームバーグ)
あともう少しでマーケットは史上最高値に達するというのに、投資家たちの心理状態は、なかなか明るくなりません。下は、CNNに掲載されている恐怖&欲指数(Fear & Greed Index)です。


現在の数値は恐怖を示す44です。数値的には、1週間前の36(恐怖)、1か月前の36(恐怖)から回復していることは事実ですが、今日も相変わらず投資家たちは恐怖を感じていることに変化はありません。

そして下は、AAIIから毎週発表されている、個人投資家たちのセンチメントです。

株に対して強気という回答は26.8%、中立は39.0%、弱気回答は34.2%です。これで弱気回答が強気回答を上回るのは5週間連続となり、このようなことが起きるのは約3年ぶりになります。

投資心理が冷え込んでいる主な理由は5つあります。
  • 減速が顕著になった米国の経済成長
  • なかなか合意できない中国と米国の貿易交渉
  • 景気の後退を暗示する逆イールド
  • 大きな伸びが期待できなくなった企業収益
  • 不安なイラン情勢
悲観的なトレーダーたちの様子は、こんなところにも現れています。


上は、IG証券に口座を持つ、個人トレーダーたちのS&P500指数の売買状況です。四角で囲いましたが、32%のトレーダーが買いポジションを持ち、68%のトレーダーが空売りポジションを持っています。個人トレーダーは間違うことで有名ですから、一番下のシグナル(Signal)はBullish(強気)と記され、現時点では買いが有利であることが示されています。

明日(水曜)のFOMC終了後、政策金利が発表されます。ほとんどのアナリストは金利は据え置かれ、利下げは7月に実施されると見ています。マーケット関係者を驚かせたのは、「水曜に金利は引き下げられる」というジム・グラント氏の月曜の発言です。グラント氏は、ウォール街で最も優れたアナリストの一人と評価され、氏の発行する「グランツ・インタレスト・レート・オブザーバー」は数多くのプロ投資家に読まれています。ひょっとすると、明日は予期していなかった利下げがあるかもしれません。


(参照した記事:Strategists Say You're Overthinking Threats to the Bull Market

Fed critic Jim Grant goes out on a limb and predicts a rate cut at this week’s meeting

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