上場から1ヶ月のウーバー、経営陣二人が早々に退任

金曜の米国株式市場は、主要3指数揃って大幅上昇となりました。


こんな中で目立ったのは、1.69%の大きな下げとなった配車サービス大手のウーバーです。


ウーバーがニューヨーク証券取引所に上場されたのは5月10日、初値は公募価格(45ドル)を下回る42ドルでした(1)。その翌日、株価は36ドル8セントまで下げ(2)、投資家にとって最悪なIPOといった状況でした。しかし、その後ラリーの展開となり、6月5日には公募価格を瞬時上回る45ドル66セントが記録されました(3)。4が金曜のローソク足です。上ヒゲが目立つだけでなく、ほぼ安値で終了の弱気な形です。

こんな事が報道されています。
[7日 ロイター] - 米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ(UBER.N)のコスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は、ブランド立て直しに向けた経営陣の刷新を発表した。コスロシャヒCEOは社内メモで、自身が日常業務への関与を深める考えを示し、経営陣刷新の一環でハートフォード最高執行責任者(COO)とメシーナ最高マーケティング責任者(CMO)が退任すると発表した。ロイターがメモを確認した。
上場されてたったの1ヶ月ですが、経営陣のトップ二人が早々に退任です。ウーバーの目標株価65ドル(現在44ドル16セント)を発表したウェドブッシュ社のアナリストは、こう述べています。
ショッキングなニュースだ。言うまでもなく、投資家たちが最も聞きたくないニュースの一つだ。まだ上場されたばかりだけに、このタイミングでのトップ二人の退任に眉をひそめる投資家が多いことだろう。
6月5日のウォール・ストリート・ジャーナルは、このようなことを指摘しています。
ウーバーが先週、上場後初めて公表した1-3月期(第1四半期)決算によると、業績の伸びは鈍化している。またアナリストとの電話会見では、4-6月期に販促費用を減らす考えも明らかにした。顧客を評価することで、新規ユーザーは利用をためらう可能性があり、成長スピードを一段と弱めることになってしまうだろう。ウーバーは正道を進もうとして、最終的には、道路脇のどぶにはまってしまうかもしれない。
経営陣を刷新と言えば聞こえは良いかもしれませんが、ウェドブッシュ社のアナリストが言うように、上場されたばかりの企業のトップ二人が辞めるというのは投資家にとって嬉しいニュースではありません。

ウーバーの日足チャートをもう一度見てみましょう。(チャートはトレーディングビューです。無料で使用できます。)


出来高(矢印で示した部分)を見てください。金曜の出来高は木曜より少ない量です。次に、右側の四角で囲った部分を見てください。金曜の出来高は1265万5000株ですから、平均の1836万1000株を大きく下回っています。トップの二人が社を去るというのに、出来高は少なすぎます。

少し調べてみると、こんなことが分かりました。


四角で囲った部分で分かるように、CNBCがトップ二人が辞めることをニュース速報としてツイートした時刻は米国西海岸時間の午後1時21分です。これはニューヨーク時間の午後4時21分になり、マーケットの終了21分後です。これで出来高が少ない理由が分かりました。ほとんどの投資家は、二人が退任することを取引終了後に知ったのです。

下が、ウーバーの金曜の時間外取引の様子です。


株価は通常取引の終値44ドル16セントを下回る、43ドル71セントで取引されています。


このまま行くと、月曜は弱い寄付きとなることが予想されます。もしここから下げが続いた場合は、トレンドラインがサポートになるかに注目です。




(参照した記事:ウーバーが経営陣刷新、COOやマーケティングトップ退任=メモ

ウーバー「もう乗らない?」 顧客選別に大批判

CNBCのツイート

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