結果的に、相場の格言どおりに5月に株は売られた

アングル:トランプ米大統領のメキシコ関税措置、自動車業界に波紋:[東京/ミラノ 31日 ロイター] - トランプ米大統領がメキシコに制裁関税を課す計画を発表したことを受け、自動車業界に波紋が広がっている。自動車メーカーの多くがメキシコを米国への生産拠点としていることから、影響は不可避との懸念が台頭している。

上半分は自動車メーカー株指数、下半分はS&P500指数になり、入れた赤い線は200日移動平均線です。先ず、今日の下げ幅は、自動車メーカー株指数は2.55%、S&P500指数は 1.32%です。12月の安値から今日までを見ると、S&P500指数は+17.05%、自動車メーカー株指数は+1.92%になります。今月だけの様子は、S&P500指数はマイナス6.58%、自動車メーカー株指数は10.21%の下落です。個別銘柄では、金曜の取引でゼネラル・モーターズは4.25%の下落、フォード・モーターは2.36%の下げとなりました。

メキシコ関連では、コンステレーション・ブランズも5.80%の大きな下げとなりました。下が日足チャートです。


コンステレーション・ブランズは、ロバート・モンダヴィやアーバー・ミストなどのワインで知られるだけでなく、メキシコからコロナやモデロなどのビールも輸入しています。見てのとおり、金曜の取引は大きな窓を開けてのスタートとなりました。出来高は通常の3.3倍に達し、正に狼狽売りといった様相です。

金曜のマーケットでは原油の下げも目立ちました。


上は、原油のETFの日足チャートです。Aで分かるように、ETF価格は50%の値戻しレベル(12月の安値から4月の高値で測定)を割ってスタートし、61.8%の値戻しレベルの直ぐ上で大引けとなりました。ここもアッサリと割ってしまうようなら、次の目標値は78.6%の値戻しレベルです。

原油価格の下落はインフレの心配を薄れさせ、国債の利回りが低下する一因にもなります。下は、米10年国債の利回り指数です(週足)。


現在の利回りは2.142%、2017年9月に記録された安値2.034%に接近しています。

金曜のマーケットで買いを集めたのは国債と金鉱株です。


上は、米長期国債のETFの日足チャートです。出来高を増やしながらETF価格は上昇し、約2年半ぶりの高値で金曜の取引を終了しています。

下は、金鉱株のETFです(日足)。


窓を開けて金曜の取引をスタートしただけでなく、ETF価格は50日移動平均を突破し、約4%の大幅上昇で大引けとなりました。今日の出来高は通常の2.3倍です。

最後にS&P500指数の月足チャートを見てみましょう。


売りシグナルである「つつみ線」が形成されています。水平な線で分かるように、S&P500指数の前回と今回の高値は、ほぼ同レベルです。しかし、RSI(相対力指数)は下げが顕著になり、売りサインであるダイバージェンスが起きています。Sell in May and go awayという、5月に株を売って相場から離れることを勧める格言がありますが、正に多くの投資家は、その格言に従う結果となってしまいました。

(参照した記事:アングル:トランプ米大統領のメキシコ関税措置、自動車業界に波紋

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