レジスタンスラインに挑戦が続く米国株式市場

週末のブログで、グレッグ・シネル氏(StockCharts.com)は、先月最も上昇したETFのトップ5は、全て中国株に投資しているファンドだったことを指摘しています。
  • VanEck Vectors ChinaAMC SME-ChiNext ETF (CNXT):+21.57%。SMEチャイナネクスト100指数を構成する銘柄に投資しているETF。 
  •  Xtrackers Harvest CSI 500 China-A Shares Small Cap ETF (ASHS):+17.54%。中国A株の小型企業専門のETF。
  •  Morgan Stanley China A Share Fund, Inc. (CAF) : +17.00%。中国A株に投資しているクローズドエンド型のファンド。

  •  VanEck Vectors ChinaAMC CSI 300 ETF (PEK):+16.53%。CSI300指数を構成する株に投資しているETF。
  •  Xtrackers Harvest CSI 300 China A ETF (ASHR):+16.06%。CSI300指数を構成する株に投資しているETF。
投資家たちは、成績の良いものに注目する傾向がありますから、中国株が今年のテーマになる可能性もあります。

2月には、こんなことも起きています。 
米株専門のETFに対する投資家たちの態度が変わった。1月の上昇相場に大した興味を示さなかった投資家たちだが、2月には態度が一変した。2月に米株のETFに流入した資金は流出した資金額を220億ドル上回り、米株ETFが保有する資金額は3兆7500億ドルに達した。-- シンシア・マーフィー(ETF.com)
下は、米株のETFで最も人気があるSPDR S&P 500 ETF Trust(SPY)の日足チャートです。


四角で囲った部分(1)が1月になり、ETFは8%の上昇となりました。2月の成績はプラス3.2%です。見てのとおり、現在のETF価格はレジスタンスライン(2)に迫り、もしここを突破するなら、投資家たちの米株に対する関心度が更に高まりそうです。


ご存知のように、レジスタンスラインの突破は買いシグナルとなります。広く使われている指標を、S&P500のETFの日足チャートに入れてみましょう。


先ず1を見てください。現在のETF価格は50日移動平均線から6.3%離れ(乖離率)、ここ1年間で最高になります。平均水準への回帰ということを考えると、そろそろ下げが起きそうな状況です。

人気指標MACDにはデッドクロス(2)が起きています。わずかですが、MACDラインがシグナル・ラインを下抜け売りサインが出ています。

一番下はRSI(相対力指数)です。現在の数値は買われ過ぎを示す70.73(3)ですから、下げを期待して、既に空売っている人が多いことでしょう。

繰り返しになりますが、平均水準への回帰、MACDのデッドクロス、買われ過ぎのRSIから推測できることは、多くのトレーダーが下げを予想して既に空売っていることです。こんな状態で、レジスタンスラインを突破するブレイクアウトが起きたらどんなことになるでしょうか?言うまでもなく、空売っている人たちは慌てて買い戻すことになりますから、ブレイクアウトは思っている以上に強いものになる可能性があります。

先日のブログでも指摘したことですが、間違うことで有名な個人投機家は、空売りに大きく傾いています。


 上のデータはDAILYFXからです。現在、個人投機家の24%がS&P500指数の買い、76%が空売りという状況です。「逆指標」、「愚かな資金」などといった名前で呼ばれる個人投機家が空売りに大きく傾いて状態ですから、「ブレイクアウト」というシナリオも頭に入れておきたいと思います。


(情報源: February Sees Big ETF Flows Turn

グレッグ・シネル氏のブログ

DAILYFX

コメント