大手銀行ウェルズ・ファーゴ株の売り手を助けた二つのニュース

オンライン・バンキングができない、ATMが使えないという事態が大手銀行ウェルズ・ファーゴで起き、多くの人たちをイライラさせています。


ウェルズ・ファーゴの総資産は1兆8720億ドル、全米で4番めに大きな銀行です。確かに巨大な銀行ですが、評判は良くありません。

  •  顧客から許可を得ないで、勝手にクレジットカードや預金口座を開設していた。
  • 自動車ローンに、客の了解無しで自動車保険が付け加えられていた。
  • 担当者の不手際で、全く関係無い人たちの住宅を差し押さえてしまった。
こんなひどい事が続出ですから、過去数年間にウェルズ・ファーゴに科された罰金は10億ドルを超えています。もちろん、巨額な総資産を考えれば、10億ドルなど痛くも痒くもないことでしょう。

既に空売っている人たちには、今日のウェルズ・ファーゴのATMとオンライン・バンキングの不具合は嬉しいニュースとなりました。下が日足チャートです。


AとBで分かるように、崩れたサポートラインがレジスタンスラインになった様子を見ることができます。12月末から反発ラリーが展開されましたが、以前のサポートラインを突破することができず、再び下げに転じてしまいました。ここ数日間は横ばい状態でしたが、システム不具合のニュースが流れ、株価は短期サポートライン割れとなりました(C)。更に、相対力指数(D)は50を割り、下げ基調が一層明確になっています。

このニュースも、売り手を助ける結果となりました。
米BB&T、サントラストを280億ドルで買収 過去10年で最大級の銀行合併
[7日 ロイター] - 米地銀BB&T(BBT.N)が同業サントラスト・バンクス(STI.N)を約280億ドルで買収すると発表した。銀行による買収案件としては金融危機以降で最大規模となる。
このニュースについて、ザックス社のアナリストは、こうコメントしています。
この合併で全米で6番目に大きな銀行が誕生する。バンク・オブ・アメリカやウェルズ・ファーゴなどの大手銀行には無視することができない強い競争相手の出現だ。
もう一度、上のチャートを見てください。ここ数日間株価は横ばいでしたから、イライラしていた売り手もいたことでしょう。正に、今日の二つのニュースは、売り手を救う朗報でした。

(情報源:米BB&T、サントラストを280億ドルで買収 過去10年で最大級の銀行合併

Wells Fargo reports outage on mobile app and online banking 

Blockbuster Merger: BB&T, SunTrust to Create 6th Biggest US Bank )

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