嫌われるウランに注目する一部の投資家たち

滅多に見ることのない物を見ています。キッカケになったのは、2ヶ月ほど前に読んだウランに関する記事です。ウランと聞くと福島の惨事を思い出してしまい嫌な気分になってしまいますが、一部の投資家は、ウランの上昇相場が始まると結論しています。

原油や天然ガスとは違い、ウランは商品取引所で取引されていないので、買い手と売り手が直接交渉して値段を決めます。下のウラン価格の長期チャートは、カメコ(カナダの大手ウラン生産会社)のサイトに掲載されていたものです。



Aの青い線がウランのスポット価格、灰色の線(B)は、カメコが計算したウランの長期平均価格です。2007年6月、ウランのスポット価格は130ドル(米ドル)を超えていました。現在の価格(1月28日時点)は28ドル90セントですから、たしかに大きく下がっています。しかし、2000年から2002年にかけて、ウランは10ドル未満で取引されていましたから、ウラン市場はまだ底を打っていないという心配もあります。

ウランの上昇相場が始まる、と言う人たちは、主な理由として次の三つをあげています。
  • 新興市場、たとえば中国とサウジアラビアのウラン需要の増大。
  •  カザトムプロム(世界最大のカザフスタンのウラン生産会社)が、2018年11月13日にロンドンの証券取引所に上場され、これは投資家のウランに対する関心度の高さを証明している。
  •  カメコ(カナダの大手ウラン生産会社)の所有するウラン鉱(マッカーサー・リバー)の閉鎖が続き、ウランの供給量が減っている。現に、カメコはスポット市場でウランを積極的に買っている。
私たち個人が、ウランに投資する最も簡単な方法は二つあります。
  • ウラン生産会社の株を買う。
  •  ウランのETFを買う。
今日は後者、ウランのETF、 Global X Uranium(URA)を見てみましょう。下が、このETFが投資しているトップ10銘柄です。

第1位はカメコ、21.43%という大きな資金が配分されています。Mitsubishi Heavy Industries、Itochu Corporationなどの日本企業も入っています。

下は月足チャートです。(上場されたのは2010年11月)


(チャートはトレーディングビューです。無料で使うことができます。)

見ての通り、上場以来(A)まったく良いところがありません。 2011年2月、130ドルを超えていたETF価格は現在たったの12ドル61セントです。二つの注目点を挙げます。
  •  ETF価格は、下降するライン(B)に現在挑戦中です。もしここを突破なら、ウランのETFは底を打ったと判断する人が大きく増えることでしょう。
  •  ETF価格は安値圏で低迷ですが、相対力指数(C)は既に上昇が始まり、買いシグナルと判断できるダイバージェンスが起きています。

ついでに、このETFが最も多くの資金を割り当てている、カメコ(CCJ)の月足チャートも見てみましょう。


13ドル50セント付近に走る上限(1)の突破が買いシグナルになります。2で分かるように、ETF価格は切り上がっていますから、上限の突破を期待している人が多い筈です。円で囲った部分を見てください(3)。相対力指数は50を超えています。50の突破は「アップトレンド入り」と一般的に解釈されています。


(情報源: Uranium Is in the Early Innings of a Rally

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