米国株式市場:投資家たちは以前ほど弱気ではなくなった

木曜は670ポイントの下げ、金曜は750ポイントの上昇、ダウ平均は荒れた動きです。下が日足チャートです。


乱高下のマーケットですが、全体的な流れに変化はありません。3本の移動平均線(20日、50日、200日)は揃って下降し、ダウ平均は明らかなダウントレンドです。更に、金曜の終値は20日移動平均線の直ぐ下ですから戻り売りが起きやすい場所です。

次に、多くのトレーダーたちが注目している38.2%の値戻しレベルを入れてみましょう。


3本とも38.2%の値戻しレベルです。青い線は12月3日の高値から12月26日の安値で測定した場合、赤い線は11月8日の高値から12月26日の安値で測定した場合、そして緑の線は10月3日の高値から12月26日の安値で測定した場合になります。見ての通り、金曜の強い反発でダウ平均は青い線を突破し、ちょうど赤い線のところで終了となりました。上のチャートに、20日移動平均線を入れるとこうなります。


ほぼ同位置に走る20日移動平均線と、11月8日の高値から12月26日の安値で引いた38.2%の値戻しレベル(赤い線)が目先のレジスタンスになっています。言い換えると、位置的には積極的に買えません。もちろん、ここを上放れてしまえば、金曜の終値から280ポイント上にある緑の線が次の目標値になります。

次に、AAIIから毎週発表されている個人投資家たちのセンチメントを見てみましょう。


上から強気(A)、中立(B)、弱気(C)になり、最も多いのは株に対する弱気回答です(42.8%)。今週特に目立つのは、先週の数値から大きく動いた弱気回答と中立回答です。EとDで分かるように、弱気回答は先週の数値から7.5パーセンテージ・ポイントの下落、そして中立回答は先週の数値から6.1パーセンテージ・ポイントの上昇です。強気回答に変化はほとんどありませんから、多くの弱気論者が中立へ移動したことになります。
良い方向に考えれば、投資家たちは以前ほど悲観的ではなくなった。-- Bespokeインベストメント・グループ
上のセンチメント調査は1月2日までの一週間が対象なので、金曜に起きた二つの出来事が含まれていません。

  • 予想を大きく上回った強い雇用統計
  • ハト派なFRB議長の発言
言うまでもなく、上記二つは投資センチメントに好影響となる筈です。これだけ良い材料が出たにもかかわらず月曜のマーケットが早速崩れるようなら、投資家たちは大きく失望することでしょう。
投資心理を大きく好転させるためには、もう一つ必要なものがある。中国との貿易戦争が続くかぎり、投資家たちは株を積極的に買うことはできない。-- グレッグ・マナリノ(トレーダー)


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