失望した投資家たち、パウエルFRB議長は経済データに無関心だ!

金利引き上げ発表後に行われたパウエルFRB議長の記者会見を見た知人トレーダーが、こんなことを言いました。
議長の言っていることは完全に間違っているとは思わない。上手く言えないが、議長の態度には傲慢さがあり、少し嫌な気分になった。
著名人も含めて、多くの投資家が、パウエル議長の記者会見での発言を非難しています。米国の投資家にはお馴染みのジム・クレーマー氏(CNBC)は、今日の番組でこう述べています。

失望した。連銀は投資家の敵になった。今日の記者会見で分かることは、パウエル議長には、投資家たちの気持ちをなだめようという意思は無い。パウエル議長の頭の中にあるのは、たとえ人々の投資ポートフォリオを崩壊させる結果になったとしても、金利引き上げを継続してインフレを抑制し、そして雇用を弱らせることだ。パウエル議長は、かねてから「経済データを監視しながら金利引き上げを決定したい」と述べていた。しかし、今日の金利引き上げで分かることは、議長は既に弱さが見え始めている経済データに無関心だ。
iBankCoinのFly氏もパウエル議長を酷評しています。
連銀は間違っている。連銀自身も金利引き上げは間違っていることを知っている筈だ。連銀のしようとしていることは米国経済を壊すことだ。言い換えると、金利引き上げを継続して賃金インフレを抑制し、失業者を増やすことが目的なのだ。
今日の下げで、S&P500指数は7日連続の陰線となりました。下が日足チャートです。


矢印で示しましたが、S&P500指数は、注目されていた2月の安値を割っての大引けです。正に、「ベアマーケットにサポートは存在しない」という言葉通りの展開になってしまいました。当然、投資心理は大きく冷え込んでいます。



恐怖&欲指数(CNNから)は、最近見たことのない7という強い恐怖を示す数値に落ち込んでいます。「皆が皆弱気なら買いだ!」という威勢のよい言葉も聞こえてきますが、こんな統計をフランク・ゾリラ氏(Zorキャピタル)は紹介しています。
今日の下げで、過去65日間で25%を超える上昇となっている株は、たったの175銘柄だけになった。この統計を作ったのはパラディープ・ボンディというトレーダーであり、ボンディ氏によると、200銘柄を下回る数値が出た後には強い反発が起きる傾向がある。もちろん、マーケットはまだ下げる可能性はある。しかし、リスク・リワードを考慮すると、ここからは買い手が優勢になりそうだ。
2014年から現在までを振り返ると、過去65日間で25%を超える上昇となった銘柄数が200以下となったことは5回あります。下のチャートはゾリラ氏のブログからです。(S&P500指数のETF)


ハッキリと見えないチャートですが、1回めは2014年10月13日、2回めは2015年8月24日、3回めは2016年1月19日、4回めは2016年11月13日、そして5回めは今年の10月26日です。見ての通り5回とも、過去65日間で25%を超える上昇となった銘柄数が200以下となった後には、マーケットが反発しています。

グレッグ・ハーモン氏(ドラゴンフライ・キャピタル)は下のチャートをツイートし、マーケットが極めて売られ過ぎな状態にあることを指摘しています。


S&P500に属する銘柄の何%が200日移動平均線より上にあるかが示されています。(緑はS&P500指数)現在の数値は22.40%(1)という低レベルにあり、底を形成していた2016年(2)の時と、ほぼ同レベルに達しています。V字型の強烈な反発は無理だとしても、そろそろ下げ止まり底の形成開始というシナリオも考えられます。

先日のブログにも書いたことですが、現時点で無理に買い出動する必要はありません。資金を守り、良い環境のマーケットが来るのを待つことが大切です。


(情報源:Fighting the Fed: Cramer's 'Mad Money' Recap

High Yield Blows Out; Stocks Drop Dead

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ハーモン氏のツイート

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