年末までに640億ドル相当の株を買う必要がある??

木曜の米国株式市場は大荒れです。


S&P500指数は、2.8%の下落を帳消しにする2010年以来最大の反発を見せた。(ゼロヘッジ)
下が、S&P500指数の5分足チャートです。



先ず1が今朝のスタートです。前日のマーケットが4.9%の大幅上昇だっただけに、多くの人たちが強い寄付きを期待していました。しかし、その期待はあっさりと裏切られ、S&P500指数は前日の終値を1%下回る位置でのスタートとなりました。「やはりダメだ、ベアマーケットだ。続伸は望めない」という見方が広がり、昨日の明るいムードは完全に消えました。午後1時50分には下放れ(2)も起き、投資家たちは一層悲観的になりました。

こんなマーケット展開ですから、昨日買ったばかりの人たちも不安になったことでしょう。もちろん、一部の人たちは早々に退散したことでしょう。しかし、マーケットは2時半頃に底を打ち、強力な反発ラリーの開始となりました。3時25分にはレジスタンスを突破する上放れ(3)が起き、上昇の勢いに弾みが付きました。

午後に突然起きた反発ラリーの原因として、ゼロヘッジは史上4番めに大きな「買いプログラム」を指摘しています。


史上4番めですから、単なる買いプログラムではありません。膨大な資金が買いプログラムを通して株へ流れこんだことになりますが、この資金源は企業年金ファンドであったようです。(マーケット終了後、クリスマスの翌日から、企業年金ファンドが株を買い始めたことを関係者がCNBCで語っています。)

先週金曜、ゼロヘッジに掲載された記事に、こんなことが指摘されています。
ウェルズ・ファーゴの計算によると、米国の確定給付型企業年金ファンドは、年末までに640億ドルという巨大な額に相当する株を買う必要がある。
各四半期末に企業年金ファンドは、ポートフォリオを占める株と債券の割合を調整します。問題が今期第4四半期に起きました。ウェルズ・ファーゴの説明によれば、最近の株式市場の大きな崩れで、企業年金ファンドは債券から株へ640億ドルの巨額な資金を移して、ポートフォリオを再調整する必要が生じてしまいました。以前ように株が好調なら、株を売って債券を買うのですが、今期突然起きた株の大幅下落で、膨大な量の株を短期間に買う必要が生まれてしまいました。
1000ポイントの上昇、そして800ポイントの下落、これは健全な株式市場ではない。こんな動きを見ていたら病気になってしまう。-- ジム・クレーマー(CNBC)
大きな反発となった木曜のマーケットですが、投資家たちは懐疑的です。
今日のような強い反発が良い前兆となることは少ない。1990年以来、今日と似た強い反発は2008年ー2009年のベアマーケットで起きている。言い換えると、今日の動きからマーケットには強い推進力があることが分かったが、このような乱暴な動きは健全な市場を示すものではない。(ブルームバーグ)
逆張り思考の人たちは買いの準備をしています。水曜のダウ平均は1000ポイントを超える記録的な上昇となりましたが、マーク・ハルバート氏(ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト)によると、そんな大きな上昇にもかかわらず株ニュースレターは一層弱気になっています。正に、個人投資家から株の専門家まで揃って悲観的という状態ですから、一部の逆張り投資家は試し買いを始めています。

(情報源:Brace For "Seismic" Volatility: Pensions To Buy Record $60BN In Stocks In Coming Days

Cramer: This is 'not a market for the squeamish,' but I do see 'some positives'

Biggest Stock Reversal Since 2010 Rings of Bear Market Bounce

This contrarian stock-market signal is flashing green

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