米国債利回りとドルに注目する投資家たち

CNNが「上昇する金利を気にする必要はない」と報道したのは7月でした。
上昇する国債の利回りは、健全な米国の経済を反映している。
そして今日、マーケット・ウォッチは、上昇する金利が、米国株式市場に悪材料となっていることを報道しています。下は、最近6ヶ月間の米10年国債の利回りの動きです。(チャート:CNBC)



5月は2.7%台だった利回りが、2011年5月以来最高である3.233%に現在達しています。歴史的平均値(4.56%)と比べれば、現在の利回りはまだ低レベルですが、特に最近の急ピッチな上昇を見て、アナリストたちはこんなことを述べています。

  • 第4四半期の米国株式市場は好調なスタートを切ったが、急騰する国債利回りに妨害されてしまった。利回りの上昇は企業の利益に悪影響となることが予想され、投資家たちの株に対する食欲も減退することだろう。 -- ピーター・カーディロ(スパータン・キャピタル・セキュリティーズ)
  • 急激に上昇する国債の利回りは株の売りシグナルだ、と投資家たちは判断している。12月にも連銀は金利を引き上げることが予想されているから、国債の利回りは更に上昇することだろう。-- デービッド・マデン(CMCマーケッツ)
ブルース・ビットルズ氏(投資ストラテジスト)は、内容が悪化している米国株式市場を指摘しています。
ダウ平均とS&P500指数は数日前に新高値を記録したが、テクニカル的な崩れが顕著になっている。ナスダックとS&P500指数に属する銘柄を見た場合、半数以下の銘柄が50日移動平均線より上で推移している。更に、ニューヨーク証券取引所に上場されている銘柄で、先週52週安値を記録した銘柄数は2週間前の2倍に増大している。
ドル高は米国の輸出企業に悪影響となるため、最近のドルの上昇も米株の売り材料となっています。下は、米ドルのETFの日足チャートです。


見てのとおり、8月の高値に接近中です。「国債の利回りとドルが安定しないかぎり米株は買えない」、と投資家たちは語っています。



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