米国株式市場:資金はどこへ避難しているのだろうか?

下は、ダウ平均の日足チャートです。(水曜の大引け20分前時点)


10月3日が頂点になり、下げが最近顕著になっています。パーセンテージに直すと、10月3日から今日までの下げ幅は7.7%です。

もちろん、ダウ平均が下げているからと言って、米国の全ての株が下げているわけではありません。10月3日から今日までのS&P500銘柄の成績を調べてみると、あることが分かります。下がトップ10です。(左から社名、業種、ティッカー・シンボル、上昇率の順番になります。)


先ず、顕著なのは公益株です。赤で下線を引きましたが、10銘柄中の5銘柄は公益株(Utilities)です。正に地味な業種であり、守りを固めようという投資家たちの心理状態がよく表れています。

トップのコナグラ・ブランズ(+11.58%)は大手食品メーカー、6位のプロクター・アンド・ギャンブルはパーソナルケア、スキンケア、そして洗剤などで有名な企業、7位のフィリップ・モリスはタバコ、そして10位は世界の誰もが知っているマクドナルドです。ハイテク企業は一つもありません。繰り返しになりますが、投資家たちは資金を守るために、生活必需品関連銘柄に資金を移動させています。(第2位に入っているCboeはオプション取引所です。)

公益株のような大きな上昇ではありませんが、金へも資金が動いています。


上は、金のETFの日足チャートです。10月3日から今日までの上げ幅は2.86%になり、第10位のマクドナルドの+7.94%から大きく離れていますが、矢印で示した部分を見てください。10月11日に、レジスタンスラインを力強く突破しています。このブレイクアウトに伴った出来高は膨大ですから、金は底を打って、いよいよ上昇が始まったという様相です。

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