銀行と住宅、米国株式市場の二つの大きな心配材料

「米国株式市場がベアマーケット入りとなるのは時間の問題だ」、と言う人たちの多くは、このチャートを指摘しています。


住宅建築株指数の日足チャートです。誰が見ても明らかなダウントレンド、1月の高値から40%も下落しています。

下は、最近6ヶ月間の様子です。


上半分が住宅建築株指数、下半分は米10年国債利回り指数です。国債利回りの上昇で住宅ローンの金利も上昇し、見てのとおり、住宅建築株指数の下げを加速させています。「金利が上昇するのは経済が強い証拠だ」という意見もありますが、住宅建築株指数が示唆していることは米国経済の失速です。


上半分は住宅建築株指数、下半分はダウ平均の月足チャートです。ご存知のように、経済に敏感な住宅市場は先行指標となる傾向があります。入れた矢印で分かるように、住宅建築株指数は2005年7月が天井となって下落が始まりました。しかし、ダウは2007年10月まで上昇が続き、住宅建築株指数より約2年遅れて大きな下げの開始となりました。今回も2年間という猶予があるかは分かりませんが、下げの止まらない住宅建築株指数は、投資家たちを不安にさせています。

銀行株も心配材料になっています。


上半分は銀行株のETF、下半分はダウ平均(月足)です。先ず1と2で分かるように、銀行株は2007年の2月が天井となり、ダウ平均より一足先に下落が始まっています。現在の様子が3と4です。見てのとおり、銀行株はトレンドラインを既に割って下げが顕著になっています。

最後に、ダウ平均の週足チャートを見てみましょう。


1月の高値(A)と今月の高値(B)はほぼ同レベルですが、矢印の方向で分かるように、相対力指数は大きく下げてダイバージェンスが起きています。もちろん、ダイバージェンスの後は横ばいの値動きになる場合もありますから、ダイバージェンス=売りシグナルと断言することはできません。しかし、住宅建築株指数と銀行株が目立って崩れているだけに、このダイバージェンスは気になります。

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