あるトレーダーの言葉:この人がFRB議長であることに恥ずかしさを感じる

マーケット終了後、グレッグ・マナリノ氏 (TradersChoice.net) がこんなことを言いました。
この人物がFRB議長であることに恥ずかしさを感じた。
パウエルFRB議長

予想されていたように、水曜のFOMCで0.25ポイントの金利引き上げが決定されました。発表された声明文からは「引き続き緩和的」という言葉が削除され、多くの投資家たちが、「緩和の時代は完全に終わった」と解釈しました。

しかし、事実はこうでした。
パウエル議長は緩和的な政策に関する文言を削除したことについて、経済指標を考慮しながら漸進的な利上げを進めるという方針の変更を示唆しているわけではないと発言。この日の利上げ後も政策はなお緩和的だと語った。(ブルームバーグ)
利上げ後も政策はなお緩和的?それなら、「緩和的」という言葉を、声明文からわざわざ削除する必要は無かった筈です。正に、声明文がFRBの建前であり、パウエル議長の記者会見での言葉がFRBの本音といった様相です。文書からは「緩和的」という言葉が消えましたが、事実は、緩和的金融政策が今後も継続します。

記者会見で、パウエル議長は、更にこんなことも語りました。
現在の米国の住宅価格は、金融危機以前よりも手頃な価格になっている。
チャート:セントルイス連銀
上のチャートには、米国で販売された住宅の中間価格の動きが示されています。Aは金融危機前の価格($257,400)、そしてBが現在の住宅価格($309,800)です。見ての通り、現在の価格はほぼ史上最高のレベルにあり、手頃な価格と言える状態ではありません。こんな状態で金利引き上げを続ければ、住宅市場が大きく冷え込むのは時間の問題です。

下の、住宅建築株のETFの日足チャートを見てください。


1月の高値から20%を超える下げとなり、正にベアマーケットです。住宅価格は、まだ史上最高のレベルにありますが、株式市場は住宅市場の暗い先行きを予想しています。

「米国経済は強い」という建前論を証明するために金利引き上げを今後も続ければ、パウエル議長は、米国経済をハードランディングさせてしまうことでしょう。


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