米国株式市場は現状を無視している!?

「サポートラインを割った。よし、売りだ!」と空売り出動することは間違った行動ではありません。しかし、一つの条件だけでなく複数の条件が揃えば、もっと自信を持って空売ることができます。


たとえば、これだけの条件が揃ったとしましょう。

  • 株価はサポートラインを割った。
  • 200日移動平均線割れも起きている。
  • ストキャスティクスがデッドクロスして売りシグナルが出ている。
  • 同業種の銘柄も弱い。
もちろん、100%確実なシグナルは存在しませんが、これだけ材料が揃えば、多くの人たちは自信を持って空売ることでしょう。

政治的、地政学的な要素は考慮しないでテクニカル的な要素だけを見た場合、現在の米国株式市場には無視できない心配材料がいくつか存在します。先ず、ダイバージェンスです。下は、S&P500指数の週足チャートです。


Aの矢印の方向で分かるように、米国株式市場は明確なアップトレンドにあります。しかし、問題は既に下げが始まっている相対力指数(B)です。上昇の勢いに陰りが見えている訳ですから、S&P500指数は一時的な下げとなる可能性があります。

次は、S&P500指数の月足チャートです。


先ず、現在の様子を見てください(A)。週足と同様に、下げを示唆するダイバージェンスが起きています。もっと気になるのは、現在の様子が2007年に似ていることです。Bを見てください。明確なダイバージェンスです。ご存知のように、金融危機で2008年のマーケットは極めて厳しい下げとなりました。

海外のマーケットからも危険シグナルが発せられています。GAINS, PAINS & CAPITALは3つのチャートを指摘しています。


上は、ドイツ株価指数の日足チャートです。売りパターンである「三尊」が形成されている可能性があります。

そして下は、韓国総合株価指数(KOSPI)、そして中国株のETF(FXI)の日足チャートです。



両方ともアップトレンドが崩れ、明確な下げが始まっています。言い換えると、貿易経済を代表する二国の株式市場は苦しい状況に陥っているのです。

ヨーロッパの経済パワーであるドイツの株式市場は「三尊」の危険信号、そして世界経済第2位の中国の株はダウントレンドが既に始まっています。こんな状況で、米国の株だけが無傷でアップトレンドを維持し続けることは可能でしょうか?トランプ大統領は、中国との貿易戦争を更にエスカレートさせる姿勢を見せています。

GAINS, PAINS & CAPITALは、こう記しています。
ドイツ、韓国、中国の他にも心配材料はある。経済活動に敏感な銅と木材価格が既に大きく下げている。米国株式市場は現状を完全に無視している。投資家たちには迫る危険が見えていないのだ。

コメント

Unknown さんの投稿…
安易な逆張りは危険。
バフェットがキャッシュポジ12兆
なんか。。。
ありがとうございます

資産守りますʕ ·(エ)· ʔ