先行指標の高値更新を喜ぶ米国の投資家たち

ダウ輸送株平均が月曜の取引で新高値を記録しました。下が日足チャートです。


見てのとおり、形成されていたレンジを上放れ史上最高値で取引を終了です。「ダウ輸送株平均は先行指標である」と一般的に言われていますから、このブレイクアウトを見て喜んだ投資家は少なくありません。しかし、「そんな考え方は時代遅れである」という意見もあり、「今日の新高値は米国株式市場の更なる上昇を予想するものではない」という見方も出ています。

投資家たちが期待しているのは2016年の再来です。


上半分はダウ輸送株平均、下半分はダウ平均の週足チャートです。1と2で分かるように、2016年11月の大統領選挙後両者はブレイクアウトとなり、「トランプが当選したらマーケットは暴落する!」という大方の意見とは正反対の動きとなりました。

現在の位置が3と4です。輸送株平均は既に高値を更新しましたが、ダウ平均は今年1月の高値をまだ突破していません。「輸送株平均が先行指標なら、ダウ平均が輸送株平均を追って高値を更新するのは時間の問題だ」というのが投資家たちの希望的観測です。

ダウ輸送株平均は20の銘柄で構成されています。


赤で囲いましたが、今日は全ての銘柄がプラスで取引を終えています。正に、全員参加で高値更新という強い内容です。

もちろん、売り手は諦めていません。「今日のブレイクアウトはダマシだ!」と主張しています。下は、過去20年間の輸送株平均の季節性チャートです。(チャート:EquityClock.com)


矢印の部分で分かりますが、ダウ輸送株平均は9月の中頃がピークとなり、月の後半は下落する傾向があります。現に、9月は平均で1.5%の下げとなり、年間を通して2番めに不調な月です。言い換えると、売り手たちはダウ輸送株平均が一転して下げとなり、マーケットの下げ先行指標となることを切望しています。

コメント