トレードに役立つニュースの使い方:ある一例

木曜の米国株式市場がそろそろ終わります。


上は、マーケットウォッチの見出しです。好決算、そして米中の貿易問題に好転の兆しが見えることが原因となって、ダウ平均が400ポイントを超える大幅上昇となっていることが報道されています。

下は、ダウ平均の日足チャート、最近1年間の様子です。



今日の大幅上昇で、次の課題となるレジスタンスライン(A)が迫っています。もちろん、「上げ相場にレジスタンスは無い!」、と買い手たちは強気です。

もう一度、上のニュース・ヘッドラインを見てみましょう。今日のマーケットは、本当に「好決算、そして米中の貿易問題に好転の兆し」が原因となって大きな上昇となったのでしょうか?


traderstewieさんのツイートです。「ほとんどの場合、ニュースは後講釈のようなものだ」と先ず記され、「ニュースにはマーケットが動いた本当の理由は説明されていない」と結論しています。

単純なニュース、たとえば交通事故のニュースにも同じことが言えます。記者は目撃者たちの話に基づいて報道する訳ですが、目撃者は、どこに立っていたのでしょうか?事故を前から見た、事故を後ろから見た、事故をビルの3階から見た、と色々な位置がありますから、同じ交通事故でも見え方は全て同じではありません。もちろん、記者は全ての話を聞いた後、記者なりの結論を出して報道する訳ですから、報道には記者の主観がどうしても入ってしまいます。

ニュースが後講釈のようなものであるのなら、なぜトレーダーたちはニュースを聞く/読む/見るのでしょうか?少し違ったニュースの利用方法を紹介します。先ず、下を見てください。


S&P500銘柄の様子を示すマップです(データ:finviz)。報道されているように、今日の強いマーケットを反映して、上昇を示す緑が全体的に広がっています。しかし、こんなに強いマーケットにもかかわらず、まるで場違いのような目立つ赤で示されたフェイスブックの下げが際立っています(円内)。正に、フェイスブックは「今日のマーケットは強い」、という報道とは正反対な動きをしているのです。

下が、フェイスブックの日足チャートです。


先ず、今日の下げは2.69%の大きな下げ、ほぼ安値引けの弱いローソク足(1)が形成されています。そして、現在の株価は200日移動平均線より下ですから、フェイスブック株の低迷が示されています。繰り返しになりますが、「強いマーケット」という報道があるにもかかわらず、投資家たちはフェイスブックを買う気にはなれないのです。言うまでもなく、空売り候補にフェイスブックを入れたトレーダーは少なくないことでしょう。

なぜフェイスブックは下げたのでしょうか?こんなツイートがあります。



大した理由も無いのに、なぜフェイスブックは、こんなに下げたのだ?なにかニュースがあったのか?
私も調べてみましたが、これと言えるニュースは出ていません。株式市場を担当する記者はごまんといます。しかし、フェイスブックの下げを適切に説明する記事はゼロです。不思議ですね。

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