大統領の発言に喜んだ一部の金の投資家たち

トランプ米大統領は米金融当局による利上げを批判した。大統領は19日、経済専門局CNBCとのインタビューで、金融当局が借り入れコストを引き上げ、経済を減速させている可能性があるとして、「うれしくない」と述べた。(ブルームバーグ)

大統領は、「FRB(連邦準備制度理事会)の独立性を脅かすような発言をするべきではない」という批判がさっそく出ています。しかし米国には、「大手金融機関を太らせることに手を貸しているだけのFRBを廃止せよ」と叫ぶ人たちが少なくないことも事実です。

一部の金の投資家は、今日の大統領の発言が転換点になることを望んでいます。発言直後、こんなことが起きています。


上半分はドルのETF、下半分は金のETFの5分足チャートです。見てのとおり、大統領の発言直後ドルは売られ金が買われました。もちろん、これが明日のマーケットに続くかどうかは分かりませんが、前述したように、金の投資家たちは今日がトレンドの転換点になることを期待しています。

同じチャートを日足チャートで見てみましょう。


このハッキリとしたトレンドが、そろそろ変わる可能性はあるのでしょうか?投資家たちはダイバージェンスを指摘しています。

先ず、ドルのETFの日足チャートです。


ETF価格は上昇していますが、矢印で分かるようにRSI(相対力指数)は既に下げ方向となり、ドルの上昇勢いに衰えが見えます。言い換えると、以前のように積極的なドル買いはやり難い状況です。

下は金のETFの日足チャートです。


金価格は安値を更新しましたが、RSIは上げ方向となりダイバージェンスが起きています。これだけを見て積極的な買いは実行できませんが、金を空売っている人たちは、少なくとも一部を買い戻して利食うことでしょう。

季節的には、金の投資家にとって8月は期待の月です。下は、金の過去20年間の季節性チャートです。(チャート:Equity Clock)


見てのとおり、8月から年末にかけて金は上昇する傾向があります。ドルと金の動きを引き続き監視です。


(情報源:トランプ氏、利上げ「うれしくない」-FRBの独立性脅かす発言

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