貿易戦争:期待される方向へ動かないレアアース価格

「おかしいな、なぜ動かないのだろう」とトレーダーたちが不思議に思っているのはレアアースです。
トランプ米政権が公表した中国からの輸入品2000億ドル(約22兆2000億円)相当への新たな関税対象リストには、異彩を放つ品目が含まれている。レアアース(希土類)だ。(ブルームバーグ)
報道によると、中国は昨年、世界のレアアースの80%を生産し、レアアースは軍事用のハードウェアやハイブリッド車の製造に欠かせない重要な資源です。

更に、下の円グラフで分かるように、米国が輸入しているレアアースのほとんどは中国(78%)からのものです。


軍事的用途のあるレアアースは、米国内では去年生産されていない。要するに、米国は海外からの輸入に完全に頼っているのだ。(ゼロヘッジ)
もしあなたが中国ならどう対処するでしょうか?3ヶ月前になりますが、こんな記事があります。
米国の関税措置に対して、中国が即座に大豆や自動車などを対象とした報復関税を発表したことについて、記事は一部のメディアが「米国の実力をすぐに削ぐことができるのはレアアースであり、これは中国の貿易面における切り札」であると報じたことを紹介。これは、米国が使用するレアアースのほぼ全てを輸入に頼っており、特に中国は米国にとって重要なレアアース輸入相手国であることが理由と指摘した。(サーチナ)
トレーダーや投資家は「こんなに重要なレアアースを対中関税リストに入れるのは間違っている」と述べています。更に、「中国は報復措置として、米国へのレアアース輸出を完全にストップする」という意見も出ています。しかし、そんな見方が出ているにもかかわらず、肝心なレアアース価格は、投資家たちが期待する方向に動いていないのです。


上は、レアアースのETFの日足チャートです。アップトレンドは終わり、完全な下げ基調に入っています。200日移動平均線(赤い線)も上昇が止まり、下げが明確になっています。これは何を意味するのでしょうか?予想されていたような強い上昇が始まらないということは、たとえ中国がレアアースの輸出をストップしたとしても、米国には長期間耐えることができる十分な備蓄があるということなのでしょうか?どちらにしても、しばらくレアアースのETFを監視しようと思っています。


(情報源:米国に必須のレアアースも対象-トランプ政権の新たな対中関税リスト

中国にはレアアースがある!

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