小型株が大型株を牽引する?!

もうかなり前になりますが、S&P600指数について書いたら、こんな内容のコメントが来ました。
よく確かめてから記事を書いてください。S&P600などという指数はありません。
米国株式市場のバロメーターであるS&P500指数は有名ですが、小型株指数であるS&P600は、あまり知られていません。


現在の米国株式市場で好調なのは、大型株(S&P500)ではなく小型株(S&P600)です。

下は、S&P500のETF、SPDR S&P 500  (SPY)の日足チャートです。


Aで分かるように、月曜の取引でETF価格はレジスタンスを突破し、買い手のムードが明るくなっています。

下は、S&P600のETF、SPDR S&P 600 Small Cap  (SLY)の日足チャートです。


月曜の取引終了まで約1時間を残し、ETF価格は現在0.84%の上昇、新高値を記録しています。

明らかに、大型株が出遅れ小型株がリードしています。よく聞かれる意見はこれです。
大型企業と小型企業を比べた場合、経済から影響を受けやすいのは小型企業の方だ。経済がやや低迷しても大型企業は十分に持ちこたえる体力があるが、資金力が小さな小型企業は、弱い経済から悪影響を受けやすい。言い換えると、経済に敏感な小型企業の株が高値を更新しているのは好材料であり、大型株が小型株を追って高値を更新するのは時間の問題だ。
小型株指数としてS&P600の知名度が低い原因は、マスコミが小型株指数として引用するのはラッセル2000指数だからです。下は、ラッセル2000のETF、iShares Russell 2000  (IWM)の日足チャートです。


S&P600指数と同様に、史上最高値を記録しています。

多くの人たちが言うように、好調な小型株がマーケットの牽引車となって、大型株が新高値を記録するのは時間の問題かもしれません。しかし、マーク・ハルバート氏は、こんなことを指摘しています。
小型株指数ラッセル2000に属する銘柄の総時価総額は、米国株式市場全体の時価総額の10%に満たないことを考えると、小型株が大型株を牽引するというのはかなり難しいことだ。
下のチャートは、ハルバート氏のブログからです。

A:1926年以来、小型株指数ラッセル2000が、大型株指数S&P500より遅れて天井を記録したパーセンテージ。
B:1926年以来、ラッセル2000がS&P500指数より一歩先に天井を記録したパーセンテージ。
C:1926年以来、ラッセル2000がS&P500指数と同時に天井を記録したパーセンテージ。
見てのとおり、50%以上の確率で、小型株は大型より遅れて天井を形成しています。

月曜の取引で、米国株式市場で最大の時価総額を持つアップルが上場来高値更新となりました。小型株に刺激されてアップルが新高値を記録したとは考え難いですが、アップルの高値更新は、大型株指数に好影響です。


(参照した記事:Will Small Caps Lead Large Caps Higher? Don’t Bank on It

You can make more money on small-cap stocks by playing this overlooked index

Here’s what the Russell 2000’s new high means for the S&P 500

コメント