米国事情:住宅ローンの金利が上昇しているのに、なぜローンの借り換えをするのか?

米国は金利の上昇が顕著になり、「住宅ローン借り換え」という言葉が聞かれなくなりました。


上昇している黒い線は30年住宅ローンの金利、オレンジ色の下降低迷しているのは、住宅ローン借り換え指数です。報道によると、上昇する金利を反映して、住宅ローンの借り換え申し込み数は8年ぶりの低レベルに落ち込んでいます。
2016年6月、住宅ローンの金利は3.43%だった。2017年9月、金利は3.85%になり、そして今日、その率は4.70%に達している。このように金利が上昇する状況で、ローンの借り換えをするのは道理に合わないことだが、このようなことが現在起きている。-- マイク・シェドロック(投資アドバイザー)
「このようなこと」を説明しているのが下のチャートです。

住宅ATMが戻って来た(Housing ATM is Back)と大きく書かれています。上昇する線が示していることは、キャッシュアウト・リファイナンスが前回の景気後退期以前のレベルに迫っているということです。(灰色の影の部分が景気後退期)
キャッシュアウト・リファイナンス:住宅ローンの借り換え時にローン残高よりも高い金額の融資を受けて差額の現金を得るローン方法。
正に、住宅をATMのように使って現金を引き出している人が増えている訳ですが、なぜ金利が上昇している状況で、このようなことをしているのでしょうか?シェドロック氏は、冗談をまじえて3つの理由をあげています。

  • 住宅の値上がりで人々はリッチな気分になり、色々な物を買いたくなった。
  • 現金を引き出して、株とビットコインに投資している。
  • 人々の借金は更に増えたため、ローンの借り換えをして、得た現金で借金の支払いをしている。
「おそらく、三番目が主な理由だろう」、とシェドロック氏は推測しています。

現在、米国の世帯が抱える借金は13兆ドルを超え、史上最高のレベルです。米国民は、借金で首がいよいよ回らなくなり、最後の手段である住宅ATMの使用を始めたようです。




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