恐怖指数より一足先に動く不安指数

毎月、3000万人を超える読者が訪れる、インベストペディアという人気金融サイトがあります。実際にアクセスしていただくと分かりますが、経済や株式市場のニュースだけでなく、株の投資方法やトレード方法の記事も満載され、正に投資の百貨店のようなサイトです。

最近気がついたのですが、インベストペディアには「Anxiety Index(不安指数)」というものがあります。


CNNマネーに、「Fear & Greed Index(恐怖&欲指数)」という投資家たちの心理状態を表す指数が掲載されていますが、インベストペディアの不安指数もそれと似たものになります。ETFドット・コムとのインタビューで、インベストペディアのCEOデビッド・シーゲル氏は、「不安指数」についてこんなことを語っています。
2015年8月24日、株式市場が突然1000ポイントも下げるフラッシュ・クラッシュが起きました。私はオフィスにいました。「これはひどい下げだな」、と思いながらマーケットの様子を見ていると、マーケティングの責任者が、私のオフィスに駆け込んで来てこう言いました。「信じられないことが起きています。空売り方法に関する記事へのアクセス数が1000%も上がっています。大勢の人たちが、空売りに関する記事を現在読んでいます。」
言うまでもなく、これが「不安指数」の生まれるキッカケとなりました。シーゲル氏は、担当者たちにデータを徹底的に調査させました。マーケットが不安な状況に直面した場合、どのような言葉での記事検索が目立って増えるのでしょうか?

3000万人以上の読者から得た膨大なデータを基盤にして不安指数は作り上げられた訳ですが、シーゲル氏は、こんなことに気が付きました。

青色の線が不安指数、そして赤い線は恐怖指数という名前で知られるボラティリティ指数です。株式市場の急落、大幅下落といった荒れる場面でボラティリティ指数は上昇しますが、円で囲われている部分で分かるように、不安指数はボラティリティ指数より一足先にピークに達しています。

なぜ不安指数が先に動くのでしょうか?シーゲル氏は、こう説明しています。
インベストペディアで検索して記事を読むという行為には、読者たちが実際にマーケットで次にしようとしていることが示唆されています。たとえば「空売り」という言葉での検索が大きく増えている場合なら、近い将来に空売りが大幅に増える可能性があります。
そう言われてみれば、不安指数が先に動くのは当然のことかもしれません。投資家が不安を感じても、実際にマーケットで行動を起こさないかぎり、恐怖指数が動くことはありません。

それでは、もう一度、不安指数を見てみましょう。


100がニュートラルになり、現在の数値は97.61の「低い不安(LOW ANXIETY)」です。投資心理を把握する一方法として、不安指数も毎日見てみようと思います。


(参照した記事:Can Web Traffic Signal Market Moves?

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